タロット占いの詳しい解釈と意味　小アルカナ『ペンタクルスの２（Ⅱ）』

２個のコイン（ペンタクルス）を持って踊る大道芸人が描かれたライダーウェイト版小アルカナ『ペンタクルスの２（Ⅱ）』には、どんな意味が隠されているのでしょうか。

タロットカードの『ペンタクルスの２（Ⅱ）』を詳しく読み解いていきます。

背景には雲ひとつない青空と荒波とその中を進む大小２艘が描かれています。
帆船の帆の色は、色とりどりに赤・青・黄・緑・青の４色が揃っています。
感情の起伏や変化の波である高い波を心がバランスを保ちながら、上手に乗り越えています。

大道芸人は、赤とオレンジの派手な衣装を身に着けています。高さのある赤い帽子と赤いタイツが目を引きますが、ベルトのバックルは黄色、靴は緑色です。

彼は両手にコインをのせていますが、右手は高く、左手は低い位置です。２個のコインは、無限（∞）記号の形をした緑色のロープのようなものの輪の中におさまっています。一見するとまるでシーソーのようです。

赤色は情熱や生命エネルギー、黄色は好奇心や収穫、緑は成長や平和・安定・、青色は理性や冷静さ、オレンジは楽しみや開拓・活力を表します。

２個のコイン（ペンタクルス）と無限記号は、調和と安定、そして無限のつながりを示します。

とぼけたような顔でカードの右側に顔を傾けながらも右足をしっかりと地面につけ、左足を上げている姿は、リズムカルに踊っているようにも観えます。
器用にバランスしながら、余裕がある表情で難しい技を楽々とこなしています。
どんな変化にもすばらしい適応力で、状況をコントロールしているのです。

この世のすべては、諸行無常（この世のあらゆるものは、永遠に変化し続ける）です。

人の一生も変化の連続です。生活の中のごく小さな変化はもちろんのこと、それまでの人生を一変させてしまうほどの大きな出来事が数えきれないほど起こります。

『ペンタクルス２（Ⅱ）』は、絶えまなく変化し続ける現実を柔軟に受け入れ、地に足をつけた行動で上手にバランスを保っていける能力を表すカードになります。

柔軟性・順応性・適応力が高い状態です。精神的に余裕があるので、変化を楽しめます。

・変化に適応できます。
・２つのことを両立できます。
・複数のことをこなせます。
・仕事に変化があります。
・気晴らしになることがあります。
・変化を楽しめます。
・バランス感覚に恵まれます。
・スムーズにことを運びます。
・仕事を掛け持ちします。
・好きなことができます。

【その他のキーワード】
・柔軟性・順応性・やりくり上手・同時進行

良い流れの中にいます。柔軟性・順応性・適応力が高まっているので、変化を楽しめるときです。トラブルが起こっても穏やかな心で状況を冷静に眺められ、「なんとかなりそう。」と前向きな気持ちになれます。

人間関係全般
気兼ねなく付き合える関係の人達と楽しい時間を過ごせます。ほどよいコミュニケーションが必要になります。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…流れに任せながらもバランスを保っています。変化に富んだ関係です。

パートナーがいない（募集中の）場合…恋愛よりも仕事に興味がいきそうです。出会いを楽しむ余裕があります。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…状況に変化が起こりそうですが、うまく対応できそうです。

仕事面…抜群の対応力が発揮されて、仕事を楽しめます。仕事を掛け持ちしてもうまくいきます。

健康面…健康生活を送れます。

経済面…上手にやりくりができます。収支のバランスが取れます。

すべてが順風満帆に思え、臨機応変に人生を楽しめますが、油断は大敵です。
器用に立ちまわりすぎると調子がよいだけになり、気を抜くと途端にバランスは崩れます。もし肩に力が入りすぎて疲れてるようなら、気楽になってください。

周りへのサービス精神は大切にしながらも、常にバランス感覚を整える必要があることは忘れないようにしましょう。

新しいことや変化にうまく対応できず四苦八苦します。バランスを失い、精神的に不安定になります。

・バランスがとれません。
・変化についていけません。
・問題を抱えます。
・その時の気分で行動します。
・投げやりです。
・不安定になります。
・停滞します。
・手が回りません。
・ただただ浪費します。

【その他のキーワード】
・無駄遣い・無責任・軽薄・アンバランス

変化がトラブルにつながります。上手に対処する能力がないので、精神的な混乱を招きます。変化は苦難としか思えません。

人間関係全般
気の合わない人と縁があります。趣味やノリが合わないどころか、対等な関係にもなれません。周囲と打ち解けられず、心から楽しめない人間関係になりそうです。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…安定した関係が危ぶまれます。気持ちのすれ違いがありそうです。

パートナーがいない（募集中の）場合…出会いがあってもいい加減なお付き合いになりそうです。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…心のバランスを失います。投げやりな態度になります。

仕事面…勤務態度が悪く、仕事の責任を果たす能力もありません。共同事業は決裂します。

健康面…夜遊びや暴飲暴食などで生活が乱れ、体調を崩します。

経済面…収支のバランスが崩れます。無駄遣いやお金のごまかしがありそうです。資産が分割されます。

気分で行動するので、フラフラして雑な対応になりがちです。浮かれたいい加減な態度は、物事がうまくいかないだけでなく、人間性を疑われる原因になりかねません。
変化を真剣に受け止め、ちゃんと考えた行動をしていきましょう。

山あり谷ありの人生では、どんなときにも変化を柔軟に受け止める心の余裕が必要になります。
大きなストレスを生む自分の力ではどうにもできないほどの変化でも流れに乗ってしまえば、意外と順調に進むものです。
目の前の現実を受け入れ、心のバランスを保つことが人生をうまくいかせる秘訣になるのです。

『ペンタクルスの２（Ⅱ）』のカードは、柔軟性の大切さを示しています。あらゆる変化に柔軟に対応できて不思議とバランスが保てるときです。（もちろん強引な飛ばし過ぎは、無駄にエネルギーを消費するだけなので、注意は必要とします。）

息抜きの時間も設けながら、このチャンスを活かし、上手に波に乗っていきましょう。