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子供のために生きるお母さんは卒業。幸せな人生に必要なのは子供は子供、親は親で生きること。

親子関係

子育ては、とても大変です。50歳を過ぎれば、子育てが終わりに近づいていたり、わたしのように終わっている人が大半になりますが、子どもとの縁は切れません。一緒に住んでいれば世話をするのは当たり前、遠くにいても何かしらの援助をしているという方は多いのではないでしょうか。親子の縁は切れない…絶対に切れないものです。しかし、自分のための人生を生きるためには、親離れ子離れをする必要があります。

親の存在と大きい子どもの存在

子どもにとって親の存在が大きいように、親にとっても子どもは大きな存在になります。そして、子どもを持つ・持たないに関係なく、世の中にとっても子どもは必要不可欠な存在です。

なんて、若かったわたしはそんなことを考える間もなく妊娠しました。妊娠初期は入院するほど強いつわりに苦しみ、恐怖や不安を抱えていました。長い陣痛の末にやっと出産したあとも、育児と家事と仕事に追われて必死でした。元々、わたしは子どもが苦手でしたが、子どもの笑顔に幸せを感じ、とてもかわいいとは思います。けれども子育て以外のことがネックになり、鬼のような顔で怒る日が増えていきました。

それでも3人の子育てが、わたしに大きな成長をもたらせてくれました。子どもの人生を身近で見られたことは、何よりもわたしの人生に彩りを与え、幅を広げてくれたのです。

子どものために生きるのは期間限定で

子どもを授かり、産み育てることは、貴重な体験です。

その反面、妊娠、出産、子育てという期間は長いので、女性は自由を奪われます。人によっては、子どもの犠牲になっている、人生を吸いとられると感じることもあるようです。乳幼児の時期は、子どもが何より優先されますが、成長するにつれ、自然と親から離れていきます。子育ては、そういうものだと受け入れ、仕方がないと思わないとしんどくなります。

理想は、子育て期間中は子どもの成長に合わせて、しっかりと向き合い、子どもが大きくなるにつれ、お互い少しずつ離れていくことです。

でも実際は、どうでしょう。
子育てに一生懸命だった人ほど、分かっていてもすんなりいかないのではないでしょうか。わたしは専門家ではないので一概には言えませんが、特に子どもの思春期を上手に乗り越えないとあとあと問題が出てきそうです。

昔から、「獅子の子落とし」や「かわいい子には旅をさせろ」など子どもをあえて試練にあわせることを勧めることわざがあります。結局のところ、厳しい自然の中に生きる動物たちがいい見本なのかもしれません。

人間の親子に当てはめると、皮肉にも子どものことを一番に考えているという親こそ、子どもを甘やかしがちです。

適切な子どもへの思いならいいのですが、子どものためにという思いが歪んでいると子どもには呪いのようなものになり、子どもを苦しめる原因になることがあります。

大多数は、子どもより寿命が短いのが親です。子どものことを1番に考えている親であっても、子どもを一生守ることはできません。それどころか、死んだあとも子どもは、親からかけられた呪いに苦しみながらも生きていかねばならなくなるのです。

子どものために生きることは止めませんが、あくまでも期間限定で考えた方がよさそうです。

自分の人生を犠牲しない

親は、子どもから学ぶと言いますが、親子は人間関係の基本です。
親は、よくも悪くも人生の師匠になります。

わたしは幼い頃、母親から「お前たちがいるからアルコール依存症で働かない父と離婚できない。」と言われ傷つきました。それでも一生懸命に働く姿を見て母の愛情を感じることができました。

その後、結婚した相手と離婚を決意するときに頭に浮かんだのは、子どもを言い訳にしたくないという思いでした。子どものためよりわたしを一番にと考え、次に子どものために頑張ろうとしました。今さらですが、「もう少し冷静になれば違ったかな?」、「若かったな…」とか、「子どもに余分な苦労をさせてしまい、申し訳ないな」とは思います。それでも、わたしは、子どもの人生と自分の人生をごっちゃにしたくないという信念があるので、離婚は後悔していません。

子供は子供、親は親

わたしはわたし、人は人って言いますが、意外と自覚できていないのではないでしょうか。特に親子だと一方が分かっていても、もう一方が分かっていなかったりして。一番やっかいなのが、親子ともども自覚していない場合です。親子ケンカどころですまされず、人生にトラブルを起こす原因になります。

子どものことを一番に考えるのは、小学生くらいまでにして思春期を迎えた以降は、1人の大人として尊重していけるといい関係になれそうです。子どもと言っても人間対人間で、他人なのですから、親が子どもの犠牲になる、子どもが親の犠牲になる依存関係から脱してください。

どうしても子どものためになりたいという思いが消えないなら胸に秘めるにとどめ、「あなたのために」、「あなたのことを思って」などは、決して口に出さないようにしましょう。

もし言っても、素直な良い子どもであれば、「お母さんは、わたしのために人生を犠牲にしてくれるありがたい存在」と思ってくれるかもしれません。ちょっとひねくれていれば「お母さんなんだから当然」くらいで無視されるかもしれません。ただ100%確かなのは、どんな反応をしても、大人になればなるほどお母さんを重く感じることです。

また、ちゃんとした大人になっている子どもであれば、「あなた」という言葉が自動的に「お母さん」に変換されます。子どもは、お母さん自身も気付いていない本音を見抜けます。子どものためっていうけれど、本当はお母さん本人のためだってことに。お母さんが安心したいため、困らないために、子どもをコントロールしようとしてしまうのです。

お互いの幸せのためには、見せかけでない、わたしはわたし、子どもは子どもになる必要がありますね。

人生をうまく生きる秘訣は親子関係にある

親子関係は、本当に大切です。血を引き継ぐだけでなく、人生に大きな影響を与えます。

親子関係がうまくいっている人は幸せ人であり、人生もうまくいくことが多くなります。

だから余計に、どんなに年齢を重ねても親子関係を見過ごすわけにはいきません。

理想の親子関係は、風通しのよい人間関係と同じです。

ほどよい距離感で、お互いを1人の人間として認め、尊重しあう関係を目指しましょう。

それこそが、本当の意味での健全な親子関係になる秘訣です。

(よく街中で見る友達親子とは、ちょっと違うかもしれませんね。)
 
子どもと一緒に成長しつつ、心地よい距離感を保ちつつ、死ぬまでいい関係でいられる…そんな親子関係なら、人生がもっと楽しくなります。

子どもをもったこと、子どもの親になれたことに感謝できれば、子育て体験も輝きだすでしょう。

まずは、あなたの人生にとても重要な役割を担う子どもたちに出会えたことに感謝し、遠くで子どもを見守るような意識を持っていきましょう。

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