50代からは相手に花を持たせる女性こそが本物の華になる

人生について

人間には、他人より上にいきたいという欲望があります。自分の存在価値が定まらなくてもエネルギーがあふれた若い世代は、その傾向が強くなります。とはいえ、いくつになっても他人と自分を比べてしまい、上か下かが気になるというのが普通です。

競争社会では、人より上にいこうとする欲望はないよりあった方がいいかもしれませんが、時にはわたしたちを苦しめ、足かせになるものです。自分を不幸にする考え方はそろそろ終わりにしたい50代のわたしたちは、どう考えたらいいのでしょう。

人より上にいこうとする考え方で生き延びる

どんなに時代が変わってきても、他人より上にいかなければ自分に価値がないという考え方が主流です。比べてはいけないと思っても、単なる知り合いから親しい友達、血の繋がった親兄弟や子どもとも気がつくと比べているということがあるはずです。そして自分の方が上だったり、価値があると感じられると、つい嬉しくなって気分がよくなることもあると思います。それが自信になって、人に対する態度や積極性に影響するなんてことも珍しくないでしょう。

1、必要な本能

厳しい自然と弱肉強食の中を生き延びる動植物のように競争社会を生きる人間にもいろいろな生き抜く手段があります。そのひとつが自分の評価を上げて自分の欲求を満たそうとする行為です。赤ん坊は、人に注目してもらい、食料や愛情を与えてもらうことで、健やかに成長できます。この世を有利に生きるための本能的なものは、生まれ育つ環境や性格の影響を受け、さらに強化されていくようです。

2、承認欲求が満たされる

またSNSが盛んな近代では、他人から「いいね!」と称賛されることで、自分の承認欲求を満たす人たちがいます。SNSの「いいね!」に限らず、他人から存在を認められてよい評価を得られれば、ただ嬉しいだけでなく、生きている意味を感じられるのです。

3、優越感と得点

人に勝つこと、上に立つこと、目立つことには、一定の価値があります。他人からのいい評価には、単に気持ちがいいという優越感だけでなく、世の中を渡り歩く上で、人より有利になるという得点が与えられるのも事実です。

人より上にいこうとすることが、自分の価値を見いだそうとする行為とつながっているとなると、人より上にいこうとする気持ちを一方的に悪いことだと決めつけるのは、強引かもしれません。

しかし、人より上にいこうとすることは悪いことではないにしても、中年を過ぎた50代の女性がそんなことをいつまでもやっていたら、どうでしょう。人より上にいこうとすればするほど、人格を疑われて嫌われてしまうと思います。

人より上にいこうとすることは、自分自身を不幸にする

1、若気のいたり

若いときは、どうしたら他人より上にいけるか?と考えたり、せめて周りの人と同じレベルを目指そうとしたはずです。向上心やモチベーションを上げるという意味では、必要な考え方です。

しかし、ある程度の年齢になるとちょっと違ってきます。若いから仕方ないと許されることは、いい歳の大人がやるとみっともないと思われてしまいます。

2、自己主張

その中のひとつが、自分が自分がと自己主張をする人です。自己主張が強過ぎると良い印象は持てません。特に勝つことにこだわる人は人に嫌われ、勝つたびに誰かから恨みを買うことになります。そのことに気がつかないと、人生もうまくいかなくなっていくのです。

3、負けず嫌い

そのひとつが、負けず嫌いです。人はどんなに頑張っても年齢からくる老いには勝てません。あちこち老いて弱ってくるのに、いつまでも負けず嫌いで生きていたら、悲劇です。年齢を重ねても若い時と同じような考え方では、問題が起こらない方がおかしいくらいです。

人より上にいくことより大切なこと

ある程度の年齢になったら、どうしたら相手に勝てるか?どうしたら相手より上にいけるか?よりもどうしたら相手を勝たせることができるか?にシフトしていきましょう。

負けるが勝ちということわざには、つまらない争いは避けてその場の勝ちは相手に譲るのが賢く、最終的な勝利につながるという意味があります。人より上にいくことより自分の感情を乗り越える方に意識を向けなければいけません。しかも、勝たなければいけないのは、相手ではなく自分自身です。そこで、相手に花を持たせようと考えることで、少し雲行きが変わります。相手に花を持たせて喜ばせることができたら、成功です。そう考えることができれば、つまらない争いの舞台から下りることができるでしょう。

相手に花を持たせる行為は、相手の本性を見抜く鍵にもなります。相手に花を持たせたのにそれにちゃんと応えてくれない人間とは、距離を取るなり、縁を切ったほうがいいでしょう。

50歳からは愛を込めて花束を

老いるということは、自分の弱さや不完全さを受け入れていくしかないということです。

いくつになっても誰かと張り合い、勝とうとするエネルギーがあることは、すばらしいことです。でも、人より上にいくことばかりにとらわれてしまうととたんに滑稽に見えてしまいます。あなたが誰かに勝とうとしなくてもあなたが頑張ってきたことはあなたが一番知っているはずです。人より上にいこうとするエネルギーは、相手に花を持たせるという有意義な方へまわしましょう。

人間関係の行方は、人より上にいきたい願望に勝てるかどうか。

50代になったら、相手より上にいこうとするより相手に花を持たせられる女性を目指してください。相手に花を持たせられる女性は、内側から輝きます。まさに華のある女性です。自分を磨き、自分へ愛を込めて花束を贈れるようになりましょう。

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