ささいなことに反応して疲れる人は生まれつきのHSPかも?

人間関係

わたしは、昔からみんなで一緒にいることがあまり得意ではありません。

理由は、ささいなことにも過敏に反応してしまい、すぐ疲れてしまうからです。
集団行動を強制される学校はもちろん、様々な人たちが協力して仕事をする会社という集団組織では、いつも息苦しさを抱えていました。
頑張って仲間に入れたとしてもどうしても疲れるので、途中から離脱する羽目になります。
周りがどんどん親密になっていく中で、わたしだけは違うのです。
いつまでもみんなと普通に仲良くなれないわたしは、弱くてダメな人間で社会のはみ出し者なんだと思っていました。

うまくいかないことがあるたびに自分を責めては頑張ってみるを繰り返す中、HSPという言葉に出会いました。

わたしは、社会のはみ出し者でも弱くてダメな人間でもなく、生まれつき普通の人よりとても敏感(繊細)な気質の人だったのです。

HSP(とても敏感な人)とは

HSPとは、「とても敏感な人」という意味の「Highiy Sensitve Person」の略です。

エレイン・N・アーロン博士という米国の心理学者が初めて見出してHSPという名前をつけて、世界に広げた概念です。彼女の「些細なことにもすぐに動揺してしまうあなたへは、世界中でベストセラーになりました。

HSPは、後天的なものではなく生まれもった気質であり、15~20%(5人に1人)の割合で存在するそうです。少数派な上に刺激にあふれた現代社会では、敏感すぎる気質は多くのストレスを感じ、生きづらさを抱える要因になります。

HSPであるアーロン博士自身も、刺激的なものを追い求め自己主張が当たり前の米国で、生きづらさを抱えて生きていたようです。

日本でも物おじせず大きな声で自己主張できる社交的で明るい性格の人がもてはやされます。世の中を動かしていくタイプで、企業もそういう人材を採用したがります。

多様性を受け入れる社会になってきたとはいえ、神経質で、細かくて、気が小さくて…と悩んでしまっているような人は、性格的に弱く問題を抱えていると思われがちです。

ときには、落ちこぼれのような扱い方をされたり、いじられキャラになることもあります。

HSP(とても敏感な人)との出会い

ささいなことに反応して疲れるとても敏感(繊細)な人は、わずかな変化にも過剰に反応してしまいます。

小さなことに気が付いてしまい、それが気になり、頭がいっぱいになります。

ちょっとしたことなのにクヨクヨと考えてしまいます。

ちょっとしたにすぐにオドオドして落ち着かなくなります。

あまりにオドオドしすぎると、周りをイラつかせる原因になります。

良いほうに転べば「よく気がつく優しい人」と言われますが、悪くなると「神経質で細かい人」と言われ嫌われることになります。

たとえばわたしの場合、会社で周りの人が全然気がつかないようなことになぜか気がついてしまい、目が離せないときが度々あります。

そうなると、誰かに言った方がいいか?、言わない方がいいか?で悩みます。

「大したことではないかも?」、「見て見ぬふりがいいかも?」、「でも、もしかしたら大事かも?」、「実はみんな気がついているかも?」と堂々巡りです。

以前の記憶もよみがえります。

褒められたことやどうでもいいと言われたこと、見て見ぬふりをしたせいで困ったことになったことなどいろんなパターンが頭の中を駆け巡ります。

我ながら、めんどくさいです。

ほんと疲れます。

周りから観たらきっと滑稽で挙動不審です。

そんなとても敏感な性格がずっと嫌で嫌で、なおしたいと思っていました。

しかし実際は、性格だけの問題ではなかったのです。

HSPというもともと生まれもった気質が性格に根本的な影響を与えていたようなのです。
(気質とは、先天的に持っている個々の特性で、性格は気質からきた行動や意欲の傾向になります。)

わたし自身、まさか自分が特別に敏感だとは思ってもみませんでした。

確かに普通の人たちよりも精神的に弱すぎなので、社会人としてはダメだというレッテルを貼って、どんなに普通を求めて頑張っても、わたしは人並みにはなれない人間なんだとは思っていましたが。

数年前、もう仕方ないと諦めることで自分を慰めながら働き続ける中、HSPという言葉を知って、とても衝撃を受けました。

「本当かな?」と疑いながらも、思い当たることが多すぎて目からうろこでした。

ただHSPと非HSPとの境界線が難しいので、「鈍感力やスルー力が優れているのかも?」といまだに半信半疑なところはありますが、わたしがぴったり当てはまるのは確かです。

子どもの頃から抱いていたみんなとは違う感覚の原因が分かって、とにかくスッキリしました。

HSP(とても敏感な人)まとめ

いくになっても、「もういい歳なのに…」と自分の変わらない性格に嫌気がさすことはあるものです。

まして普通の人より度を越して「敏感すぎる」・「繊細すぎる」・「気が小さい」・「すぐおどおどする」自分ならなおさらでしょう。

いろいろな経験からいろいろなことを考えてしまう年代ですが、昔からそうならHSPの可能性大です。

もし周りと比べて、「わたしって敏感すぎ?」、「普通じゃないかも?」と感じるなら、HSPの可能性を疑ったほうがいいでしょう。

普段から人の気持ちを敏感に感じ取ってしまい、今も周りから「ちょっと変だと思われている」ように感じるなら、HSPかもしれません。

現代は生き方が多様化して、いろんな人たちが自分の特性を主張できるようになりました。

しかし、少数派で目立たないHSPの認知度はまだまだです。

ささいなことに反応して疲れる人は生まれつきのHSPかもしれないと言っても、興味を持ってくれる人はあまりいません。

この先もっと世間に知ってもらう必要はありますが、まずあなたが自分自身の気質を理解しましょう。

あなただけでもそうなってしまう原因が分かれば、自分を必要以上に責めなくていいことがわかります。

自分をだめな人間扱いして自信をなくさなくていいのだと思えます。

最近は、HSPについて書かれた本やブログなどが続々と出てきているので、あなたも一度目を通してみてじゃいかがですか?

本当の自分を知ることは、幸せへの糸口になります。

あなたが普通より「とても敏感な人」でも、自然体で生きても大丈夫だと思えるようになるかもしれません。

ぜひ、楽な人生へのステップを見つけてください。

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