人に頼まれると断れない都合のいい人が人に頼られるいい人に変わる2つの方法

人生について

いわゆる「いい人」の中には、人に頼まれると断れなくてつい引き受けてしまう人がいます。

ただただ断れないだけの人は、周りの人たちにとって、「都合のいい人」だと言えます。

「都合のいい人」は、親切心から引き受けたとしても裏目に出がちです。

もしあなたが長年、相手のいいようにされたり、意に反して嫌なことを押し付けられたりして、いつも断れなくて損な役回りばかりならもういい加減終わりにしたいですよね?

そんな、いつも「断れなくて損している」と思っている人にこそ、読んでほしいと思います。

 仕事を頼まれると断れない都合のいい人の心理

都合のいい人だと思われている人は、周りの人たちに八方美人のように接してしまいます。
ただ優しいだけでなく、嫌われるのを恐れるあまりつい誰にでもいい顔をしてしまうのです。
本人は気付いていないこともありますが、断ることは悪いこと、人に優しくしなければならないと病的に考えているところがあります。
なので、人から仕事を頼まれると自分が忙しくても断ることができません。
わたし自身も断った時の相手の気落ちした顔より喜んだ顔を見たいと思って、仕事が詰まっていても気軽に引き受けてしまいます。
お陰で、仕事に追われて1人でバタバタする羽目に陥ります。そんなときに仕事を頼んできた張本人がみんなと楽しそうにおしゃべりしている姿を見てしまうと、「仕事を押し付けられた?」と苦笑するしかありません。
相手の問題と自分の問題を分けて考えるアドラー心理学をもとにした「”嫌われる勇気」という本がベストセラーになりましたが、ほとんどの人は人から嫌われないようにしています。
とくに好かれたい・仲良くなりたいと思う相手には、同調する傾向にあります。人に頼まれると大変でも引き受けてしまう人は、その傾向が強すぎて自分の都合よりも他人を優先してしまう人です。

無駄に敵を作るのはどうかと思いますが、他人を嫌われるのを恐れて「言いたいことを言うのは悪い」ことだと無意識に考えていると疲れる人間関係になってしまいます。

 仕事を頼まれると断れない都合のいい人の短所(デメリット)

人に仕事を頼まれると断れない都合のいい人は、損な役回りにされることが多いようです。実際に短所(デメリット)を挙げてみました。

☑要領のいい人に利用される・・・要領のいい人にとっては、都合のいい人は利用価値が高い相手です。ずる賢い人だといい人を手のひらで転がすことは、朝飯前です。知らぬ間に相手の意のままに動かされているなんてこともあります。

☑面倒なことを押し付けられる・・・人が嫌がることでも否応なく押し付けられます。知らぬ間に面倒なことの担当にさせられています。

☑損してる気分になる・・・自分を犠牲にしてまで頑張っても、おいしいところは全部持っていかれてしまいます。みんなのためを思って尽くしても損したような寂しい気持ちになります。

☑見返りが期待できない・・・どんなに頑張ってもあまり報われません。感謝の言葉があっても心の中ではなんとも思っていません。お礼どころか評価もされず、やって当たり前です。

☑責任を押し付けられる・・・実際には関係ないことなのに責任を押し付けられることが多々あります。人に頼まれると断れない人は、自分に関係がないと分かっていても主張できないので、全面的な責任も引き受けてしまうことがあります。

☑バカにされる・・・一番悲しいのは、自分のことを後回しにするほど頑張っても悪口を言われたりバカにされることです。

☑存在感がない・・・みんなに尽くしているわりに存在感が薄く、意見も求められません。
存在感を感じられるときは、みんなの都合に合わせ期待に応えた瞬間だけになります。

 頼まれると断れない都合のいい人の行く末は・・・

★自分から発信しなければ、理解も評価も示してもらえない

★自分を認めることができなければ、マイナス感情に押しつぶされる

★キャパシティーを超えても誰にも言えずにつらさが増すだけである

★休まれると困るので休むと「大変だった!」と逆に愚痴られることがある

★人より余分に働くので、心身とも余計に疲れる   
 
★ただの八方美人と思われる

頼まれると断れない人は、自己主張をあまりしない人の割合が多く、周りに大変さをアピールするのが苦手です。誰かが気付いてくれればいいのですが、そうでないと自分だけが特別に辛く損をしているような感覚に襲われることもあります。

人に頼まれると断れない都合のいい人にとって一番だめなことは、嫌々引き受けて仕方なしにやって、「なんで私ばっかり損な役ばかり押し付けられるんだろう!?」と無駄に悩むことです。

損得勘定で見返りを求めるとマイナス感情が増します。

自分のこころの中や直接関係ない人に、少しぐらい愚痴るのはしかたありませんが、マイナス感情に襲われて悩み続ければ、怒りが増し、こころとからだが疲弊するだけです。

 仕事を頼まれると断れない都合のいい人の長所(メリット)

人に仕事を頼まれると断れない都合のいい人は、一般的には損な役回りです。
しかし、人に頼まれると断れない都合のいい人だからこそ得られるものがあります。いい人は、思わぬ恩恵を受けられることもあるのです。

☆仕事を覚えられる

☆信頼される

☆誰かの役に立てる喜びを知ることで報われる

☆目に見える損得だけが真実ではないことが理解できる

☆めんどくさい役回りが自分を育てる

☆自分の能力の肥しになる 

☆なまけられないので、勤勉になる

☆損得でやらないと人として信頼される

☆周りに伝わる(見ている人はちゃんと見ている)

☆目立たなくてもいないと困る人になれる

☆断れない人(弱者)の気持ちが分かる

☆感謝できる人になれる

☆仕事が覚えられる

☆経験が増える

☆自己研鑽につながる

☆我慢強さが強化される

人当たりがいいだけの人は信頼されませんが、頼んだことをちゃんとやってくれる人は信頼に値する人です。

もし真面目で責任感が強いのに損をしていると感じるなら、反対の人はもっと損をしていることになります。

あなたが頑張って頼まれたことを仕上げたとしても誰かに評価してもらおうと期待するのは、やめましょう。

期待すればするほど裏切られたときは、ショックです。あなたがこころの中で自分を誇りに思い、褒めてあげるくらいでとどめましょう。

人に頼まれると断れない人は、おとなしくて弱いとか損な役回りにされがちですが、良い意味で考えれば優しい人です。

目立たないところで損な役まわりを引きうける縁の下の力持ちのような存在だとも言えます。

 頼まれると断れない都合のいい人をやめる方法とは

「頼まれると断れない都合のいい人をやめたい」といつまでももやもやが晴れないときや切羽詰まったときは行動や考え方を変えるしかありません。

 ➀自分の気持ちを優先させる

自分自身が「これでよし」と思えるのならいいのですが、しんどくなってイライラすることになるなら、勇気を出して断るしかありません。嫌なことや無理なことは、「断る」のです。

頼まれたら、つかさず「ごめんなさい!」と言っちゃいましょう。そうすればあとは楽になるはずです。「時間的にちょっと無理かもです。」、「ちょっと今いっぱいいっぱいです。」とはぐらかしちゃいましょう。

きっぱり断れないなら、「できたらやりますね。」といったん保留にする手もあります。間に合わなければ、その間に他の誰かが代わりにやってくれていることもあります。

断って気まずくなっても、まずは自分を守ることが先決です。あなたはちっとも悪くないのですから、自分を責めないでください。はじめは大変なことでも、だんだん慣れていきます。そのうち、都合のいい人から外されていき、一目置かれる存在に変わります。

無理をして誰にでもいい顔をしたり、誰かの仕事を引き受けたりしても、全員に好かれることは絶対にありえません。できるだけ自分のこころのままに素直になったほうが周りからもとっつきやすいと思われます。今までとは違うやり方でも慣れれば自分の性格になっていきます。

 ➁誰かの役にたてることは素晴らしいと考える

断り切れずに引き受けてしまったら、自分の責任でちゃんと全うしましょう。
誰にでもどうしても断れずに引き受けるしかないときはあるものです。そういうときは、諦めて頑張るしかありません。見返りを求めず責任をもって行いましょう。頼んできたのは他人でも引き受けることを選んだのは、他の誰でもないあなた自身なのです。

駆け引きなしの行動は、気持ちがいいはずです。頼まれて嫌々引き受けたと思うのではなく、自分が喜んで引き受けたと考えることができると不思議とイライラはおさまります。コツは、引き受けた自分を含め誰も責めないことです。自分で納得して自己責任で引き受けると不思議と周りからの評価が上がります。さらに元々自分がやるべきことだったと考えられると人としてバージョンアップできます。わざわざ自己PRしなくてもいいのです。

見返りがなくても、感謝されなくても、あなたが頑張っていることはあなた自身がちゃんと知っています。まわりで見て見ぬふりをしている人もちゃんと見ています。そしてなによりお天道様もちゃんと見てくれているのです。

骨折り損のくたびれ儲けで全然評価されなくても努力は報われます。誠実な人として信頼される日は、必ずきます。あまり我慢を勧めたくありませんが、今は我慢のときだと腹を括るくらいの気合が必要かもしれません。

もちろん、キャパシティーを超えて、病んでしまうほど頑張るのはご法度です。まずは、信頼できる人に助けを求めたり、上司に相談したりしてみてください。

限界を感じ、自分ひとりの力だけではどうにもならない場合は、その場所から離れるあるいは退職する選択肢もあることを忘れないことです。

 頼まれると断れない都合のいい人だから変われる

人に頼まれると断れない都合のいい人の中には、自己PRが苦手な人がいます。

そのせいで目いっぱい頑張っているわりに、「存在感がない」、「評価してもらえない」ことが多くなります。

そうなると「損してる」と感じてしまうのも仕方ありません。

(ちょっとしたことでもPRできる人が羨ましいです。)

仏教用語には、”陰徳”という言葉があります。もし人に知らせず、ひそかに善いことをしたなら”陰徳”になります。”陰徳”はよい報いにつながるものです。

やたらと「人に頼まれる」、「嫌な役目を押し付けられる」、「断れなくて損している」人が一概に「貧乏くじを引いた損な役回り」とは言い切れないのではないでしょうか。

ポジティブに考えられれば、「人に頼られる優しい人」になります。

みんなに選ばれて任されているのです(あくまでもポジティブに!)。

せっかくなので、嫌々やらないで相手の要求にプラスαするつもりで一生懸命に取り組んでみてください。

あなたに仕事を押し付けて楽しくおしゃべりをしている人の影で、あなたは努力をしているのです。

まさに、”陰徳”を積んでいます。

ますます、あなたの魂は磨かれていくこと間違いなしです。

「陰徳を積むよいチャンス!」だと前向きに考えられる人は、人生を好転できるチャンスという当たりくじを引いた人です。

いつも人に振りまされる人生ではなく、自分が主導権を握った考え方に変えていくことで周りも変わっていきます。

そうして少しずつでも自己主張できる人を目指していけば、あなたの人生もきっと変わっていきますよ。

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