自信がない人の本当の自信のつくり方~経験豊富なアラフィフ世代へ~

メンタルヘルス

世の中には、自分に自信がある人と自信がない人がいます。
本人の気持ちとは裏腹に自信がある人ができなかったり、自信がない人がちゃんとできていたりすることは珍しくありません。意外にも能力が高い人の方があまり自信がないのです。
そうなると「自信なんてなくてもいいじゃん!?」と考えてしまいそうですが、よほどの偏屈でない限り多くの人は自信を欲しがります。

わたしたちアラフィフ世代は、若いときとは違った意味でいろいろと自信を失っていくお年頃です。自信がないからと開き直ってしまうことを否定しませんが、どうせならアラフィフにふさわしい自信をつくっていきたいですよね。

自信とは

自信について改めてググってみました。

自信とは、人間が自らの能力、知識、信念などを信頼している精神の状態を意味する。自信があればうまくいくと自分を信頼し、未経験の領域に挑戦する場合でも自己不信や戸惑いを克服することができる。
(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』)

自信はいつ生まれる?

そもそも自信というものは、何歳くらいから出現してくるのでしょう。
一般的には、生まれたときから自信がある人はいないはずです。その証拠に生まれたばかりの赤ん坊には、無邪気さはあっても自信は微塵も感じられません。威張った様子や自信を感じさせる姿を見られるようになるのは、自我が出てくる幼児期からのようです。

自信はどうして生まれる?

子どもの頃に無条件に受け入れられ、褒められたり、認められたりした経験が多い人ほど確固たる自信をもっています。そして大人になる過程で様々な成功体験を重ね、更に自信をつけていきます。自己評価と自信は比例するので、自己評価が高くなれば自然と自信も強化されていきます。

自信がある人の特徴

☑自己評価が高い
☑強気
☑落ち着いている

自分の判断に自信を持っているので、周りに振り回されません。
人は人、自分は自分と考えられます。
漠然とした不安を感じることが少なく、冷静沈着で落ち着いています。
問題が起こっても焦らず合理的に考えることができます。
自分を信頼しているので、責任感もあります。

自信がある態度は前向きな姿勢につながり、信頼できる人という印象を持たれます。経験に裏打ちされた自信であれば、さらに高評価を受けられます。
ただし度を越してしまうと自信過剰となり煙たがられ、傲慢な態度は人から嫌われます。

自信がない人の特徴

☑自己評価が低い
☑余裕がない小心者
☑他人が気にする
☑落ち着きがない

自己評価が低く、小心者で付和雷同ですが、やたらとマウントして自分の存在を確かめます。人と比べたがるせいで、自分より上のレベルの人とも比べてしまい無駄に自信を失くします。自分を信頼できない分、他人に乗っかろうとしたり、責任から逃げようとする人もいます。

自信がない理由と心理状態

自信がない人は、大体が強度のネガティブ思考です。
生まれもった気質や育てられた環境からの影響のほかには、過去に失敗を重ねた経験や大失敗した記憶を引きずっている場合もあります。身についたネガティブ思考から日常的にマイナス面に目がいきやすかったり、マイナス面に注目する癖があります。

ネガティブ思考は、不安を強くします。あまりに不安が強すぎて自信がないと人からどう見られるかを意識しすぎて挙動不審になります。突っ込みどころが満載で、周りからおかしな人のレッテルを貼られることもあります。人は、不安を抱かさせる正体不明のものに苦手意識を持ちやすいので、自信がなさすぎると周囲をイライラさせ嫌われる原因につながります。

アラフィフ女性は、どうしても体型の崩れやお肌の衰えなどの見た目を気にします。その上、家庭や健康に問題を抱えていると自信うんぬんよりもネガティブ思考一色になってしまいそうです。

本物の自信とにせものの自信

本当の自信というものは、「何も考えない」、「何もしない」、「ただ生きているだけ」では、なかなか湧いてきません。

新しいことにチャレンジしてすぐにいい結果がでることなどほぼありませんが、最初から失敗を恐れて自信を失いたくないからと挑戦しない人は、そもそも自信がない人です。

何もしないのにヘンに自信がある人は、自信につながる経験が少ないので、透明のガラスのような自信でしかありません。。

いい加減なチャレンジで中途半端な結果しか得られなくても良しとすれば、吹けば飛ぶような自信になってしまいます。

自信があるつもりでもすぐに崩れ落ちるようではにせものです。

本当の自信は、どこから湧いてくるのでしょう。

なにかにチャレンジして良い結果を得たり、様々な成功体験で自信が湧いてくるのが一般的ですが、スポーツ選手のように日々の地道な鍛錬が自信につながることもあります。

何もやり遂げたことがない人は、挑戦したことがない人なのかもしれません。だからこそ挑戦することには意味があります。
そして成功するには失敗が不可欠です。
失敗を繰り返すうちに目的に近づき、だんだんと自信もついていきます。

たとえ結果が悪くても失敗を恐れないチャレンジ精神や精一杯頑張ったという経験は、自分という存在を意識することができます。その結果、自分の力を信頼できるようになるのです。

唯一無二の自分を「優秀だから」、「見た目がいいから」、「頭がいいから」、「仕事ができるから」、「お金をもっているから」という周りの基準で評価した結果から得た自信は、もろいものです。

本当の自信は、自分という存在をありのままに無条件で受け入れ大切に思えたときに自然と湧いてくるのかもしれません。(周囲に無条件で受け入れてもらえた経験がある人は幸せな人です。)

本当の自信をつくる方法

あなたには、なぜ自信がないのでしょう?
いろいろと思い当たることがあるかもしれません。
自信がない原因は過去の中にいっぱいありそうです。
自信がない自分と一緒に受け入れることから始めましょう

過去は過去として、いまこうして頑張って生きている自分を「この歳までよく頑張って生きてきた。」と認められれば自然と自信がでてきます。

子どものときに無条件に受け入れてもらえた経験が少ない人や挫折して自信を失くした人でも「大丈夫。なんとかなるから大丈夫。」と思えれば自信をもてるようになります。

そのほかの自信につながることに大きな役目を果たす方法をご紹介します。

*人と比べない
周りの人と比べるのが一番自信をなくすことですが、やめるのはなかなか難しいことです。だからと言って、何もしなければ何も変わらず、自信なんてものはいつまでたっても湧いてきません。自信をつけるのは、行動あるのみです。

*簡単にできるよい習慣を身につける
どんなに小さくてもいいので、達成可能な目標を立てて成功体験を重ねることが自信をつけていくことになります。ひとつひとつどうでもいいような経験でも行動することが今までの自分とは違う変化になり、自信を深めることにつながっていきます。

*アファメーション
自己啓発でお馴染みのアファメーションは、意外と大きな効果があります。自己啓発を毛嫌いする人にも絶対お勧めします。自己暗示は、いつでもどこでもできる優れものです。
先ほどの「大丈夫!なんとかなる!」、「困ったことは起こらない」などはポピュラーな言葉ですが、不安を和らげる力をもっています。

*自信のある話し方
声が大きい人は、それだけで自信があるように見えるものです。普段から声が小さめなら、TPOに合わせ意識して声を大きくしてみてください。
語尾まではっきりとした口調を心掛ければ不思議と自信がでてきます。まずは大きな声であいさつだけでもしてみてください。

*自信があるように見せる
見た目だけでも自信があるような態度は精神面にも影響します。
前述の大きい声のほかに視線を下より上に向けるなどできることから始めてください。

*お手本にしたい自信がある人を見つける
人は、見たものを無意識に真似てしまう癖を持っています。心理学ではミラー効果と呼ばれるものです。周囲で良いお手本を探して、真似てみましょう。

*掃除や整理整頓をする
散らかっている場所を頑張って片づけましょう。やる気が出ないなら、玄関だけとか机の上だけでも構いません。きれいになるとこころの中も同じようにすっきりしますよ。

*健康的な生活を心掛ける
できるだけ健康的な生活を心掛ける努力をしましょう。バランスのとれた食事・適度な運動・よい睡眠は、心身に良い影響を与えます。

*ボランティア精神で誰かの役に立つことをする
どんなに自信がなくても自分が役に立つ人間だと思えると自尊感情が刺激されます。感謝されることを期待しないで、よいことをする習慣をもちましょう。

あなたができることから、ぜひともやってみてください。

かく言うわたしの最大の弱点は、続けられないことです。なので、思いついたらできることをするようにしています。アファメーションなら自分にしっくりくる言葉を見つけて日替わりで唱えてみたり、お掃除も気になったら気になる場所をやる程度です。自分に自信をつけることは強制でも競争でもないので、気長にマイペースで続けることを大切にしてください。

誰かに否定されても、できないことよりできたことに目を向ければ、自分を責めなくてすみます。人と比べたり、偏ったプライドで、自分を追い込まないようにしましょう。

自分を認めることが自信をつけること

自信はないよりあった方が小さいことに左右されないので、生きるには楽です。

けれども自信というものは、頑張れば確実に得られるものではありません。

せっかく自信をつけても、ちょっとしたことで失いやすい繊細さも兼ね備えています。

自信満々な人でももし失敗すれば、自信をなくし、ネガティブな感情をもってしまうものです。

でもそれが普通です。

凹むからまた頑張ろうと思えます。

ネガティブな感情から抜け出そうとすることで成長もできます。

その繰り返しの中の経験が本当の自信をつくります。

絶対的に揺るがない自信の持ち主は、ごくわずかです。

実際、自信をつけるための本は次から次へと出版され、いまやアプリも存在するほどです。

しかし、それらのお陰で自信をもてたように感じても、続けなければ意味がありません。

結局、地味な経験の積み重ねという努力が自信をつけていくには、大切になります。

そう急がば回れです。

とはいえ、自信とは自己肯定感から生まれるものなので、今の自分を否定しないことです。

どんな自分も受け入れること・・・それが自信をもつことに一番大切なことになります。

もし、どうしても「自信がもてないな…」と思ってもそれで良しと思ってください。

中途半端な状態でも大丈夫だと思うことこそ自己肯定です。

わたしは、なんの自信もないのに幼い3人の子どもを引き取って離婚しました。手に職がないのに条件のいい会社を求めて転職を繰り返し、いく度も心身を病みました。紆余曲折しましたが、いまもこうしてちゃんと生活できています。

本末転倒になってしまいますが、人は自信なんて意識しなくてもちゃんと生きていくことはできるんです。

良い年齢の重ね方をしていれば、長年生きてきた貴重な経験が助けてもくれます。

第一、わたしたちのようなアラフィフ世代は、少しくらい自信がない方が謙虚でいいのかもしれません。

へこたれないで、あきらめないで、この年齢まで生きてきました。

あなたの経験は、あなたの人生の宝物です。

どんな経験でも自分の自信につなげて、折れない本当の自信をつくっていきましょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧

error: Content is protected !!