50代の生き方が人生を変える~50代女性がこころの平穏を得るには~
50代の女性は、やっと子育てから解放されたと思っても、親の介護、自分自身の更年期や衰えからくる体調の変化など、次々と新たな問題が起こる年代と言えます。
たとえいま問題がなくても、若い頃には考えもしなかった経験を重ね、未知の世界である将来への漠然とした不安が多少なりともあるのではないでしょうか。
最近よく耳にする「人生100年」と考えると、50代の女性は人生の折り返し地点にいます。50代をどう過ごせばいいのか?、50代にしておいた方がいいことはないのか?などと考えることがあるかもしれません。
過渡期の50代という年代は、人生を変えるよいチャンスです。第2の人生のスタートになるかもしれません。
50代の女性がこころの平穏を得て、いきいきとした60代を迎えるための方法をご紹介します。
1、健康第一を一番優先する
50代後半に入ったわたしが、まず一番実感したのは、四捨五入した50歳と60歳は、全然違うということです。
多少の個人差はあっても、完全に閉経して更年期障害が落ち着いてくるとホルモンの影響もあるのか、少しずつ気持ちが上向いていきます。それはそれで嬉しいのですが、今度は更年期障害ではない身体の老化と向き合うことになります。
迫りくる老いのスピードを少しでも抑えるには、無理をしないことです。健康を一番に考えた生活を送ることです。
若い頃は、ちょっとくらい暴飲暴食しても、食べなくても、睡眠不足でもわりと元気でした。風邪で2、3日寝込んでも、連休中、家に引き込もって食っちゃ寝し、ゴロゴロの毎日でも、休み明けの1日か2日で体力は戻りました。
それが40歳前から通常に戻るまでの時間が少しずつ長くなるようになっていきました。また、1日の疲れもひと晩寝たくらいでは、取れなくなりました。
そして50代になると、仕事の疲れが完全に取れないまま蓄積されていく一方のように感じます。いつも疲れが残っているようだったり、いつもどこかしらが痛かったり・・・という体調が普通になりました。
わたしの場合は、虚弱体質やコロナ禍の影響があって、ちょっと極端な体力の落ち方かもしれませんが。
早朝からウォーキングする高齢者たちをよく見かけます。足腰を衰えさせないためだったり、健康のためという名目だろうけれど、朝早くに目が覚めちゃって時間を持てあましてるのかな?などと失礼なことを考えていました。でも、最近は、体力の衰えから”動けなくなることへの恐怖”も感じとれるようになりました。
50代になったら、食べること、寝ること、体を動かすことは、その後の人生を具体的に考える上でとても重要な役割をします。3つとも健康でないと、普通にできないことばかり。
今さらながらとはいえ、健康第一をこころに留めて無理をしない生活を心掛けましょう。
2、限られた時間を有効に使う
わたしたちは、いつか必ずこの世からいなくなります。当たり前と言えば、当たり前のことですが、そのことを現実のこととして考えている人はどれくらいいるでしょうか。
人生が終わる日に後悔しても遅いと思えることは、できるうちにやりましょう。
やりたいことがすぐに思い浮かばないときは、日常生活の中のちょっとしたあき時間に考えてみてもいいかもしれません。いつか寿命がくるということは、時間が限られているということです。誰かのことを考えたり、つまらない妄想をしたりしているよりよっぽど前向きな時間になるはずです。
人生は、長いようで短く、いつ終わりがやってくるのかもわかりません。限られた時間を自分のために使っていきましょう。
3、苦手なことにも好奇心をもつ
人は、年齢が高くなるほど、好奇心が薄れていきます。そして、新しいことや手間のかかることが苦手になります。いつも決まりきった日常生活で、イキイキと過ごしているなら別ですが、そうでないなら適度のストレスを感じるものを取り入れる方が脳は活性化します。とくに億劫だなと感じる新しいことは、脳への刺激になります。
50代からは、成功やゴールという結果を求めるより、好奇心をもって楽しむことを鉄則に、面倒だと感じても挑戦していきましょう。
4、ときには、なんのために生きているのか?と考える
「わたしは、なにものなのか?」、「わたしは、なんのために生きているのか?」と考えたことがありますか?
突然、哲学的な質問にとまどうかもしれませんが、普段考えたことがなければ、頭の体操になるのではないでしょうか。
たとえ、答えがでなくても、正解は人それぞれなので、悩む必要はありませんが、他人の芝生が青く見えるときこそ、考えてほしいことです。
今後の人生へのヒントになるものが見つかるかもしれません。
5、過渡期の50代女性は人生を変えるチャンス
今回は、いきいきとした60代を迎える前に、いまできることを抜粋して取り上げてみました。基本的なことばかりですが、ただ過ぎていく毎日を送っているとおろそかにされがちではないでしょうか。
歳を重ねるほど、時間の過ぎるスピードが早くなっていくように感じます。慣れた日常の中では、記憶がないというくらい無意識にやっていることが増えました。せっかく覚えてもすぐ忘れてしまうこともあります。
50代にとって、60代は未知の世代です。
時間も老いも止められないなら、せめて、こころの中だけは平穏無事でありたいと願うばかりです。
今後の人生をよりよいものに変えるには、過渡期の50代はぴったりの年代かもしれません。
こころを健やかに保てるよう、50代のいまできることをしていきましょう。