50代女性へ涙活のすすめ~泣く効果~

その努力はほんとうに必要ですか

昔より緩くなってきたような気がするとはいえ、多くの大人は、人前で涙を流して泣くことには抵抗があります。

男性はもちろん女性でも人目をはばかれる恥ずかしいものと考えていて、基本は人目を忍んでという暗黙のルールを感じます。

そんな中、泣くことへのハードルを下げてくれたのが数年前から耳にするようになった涙活という言葉かもしれません。

涙を流すことには、様々な心理的メリットがあります。

今回は、泣くことの効果や意味を、50代女性のわたしなりに深掘りしました。

1、あなたは、最近、涙を流して泣きましたか?

一般的に、歳を取ると涙もろくなると言われています。

実際、わたしは50歳を越えて、やたらと涙が出るようになりました。
感動したときはもちろんのこと、人から見たら何気ない場面でも涙が出てきます。

特に自分でも驚くのは、家でひとりくつろいでいるときに突然なにかがこみ上げてきて、嗚咽し、号泣することです。

更年期障害や環境の変化などがあって、いろいろと感じるところが多いお年頃にしても、50代の大の大人が声を出して泣くなんて、ちょっと恥ずかしいような気はします。

けれども、周りの目を気にせず子どものように大泣きした後は、なんだか不思議と気持ちがすっきり。
そんな日々を繰り返していたあるとき、明るく前向きな気持ちになってきていることに気が付き、ハッとさせられました。

わたしは涙を流して泣くことで、無意識にこころの浄化(デトックス)をしていたようです。溜まりに溜まった長年のストレスを涙とともに洗い流して、解放していたのです。

2、涙を流して泣く意味とは

涙の役割そのものは、目の機能を保護したり、外部からの異物などの刺激から守るためですが、感情の高ぶりからでも涙が出ます。

涙を流して泣くということは、気持ちの高ぶりを落ち着けようとしたからだの自然な反応なのです。

3、泣くことは許されない?

人は、大人になるにつれ、泣くことが減っていきます。理由は、人前で泣くことが恥ずかしいという考えや気持ちをコントロールして感情より理性を優先するようになったりするせいです。女性でも、ちょっとくらいのことでは泣かなくなるどころか、泣くことを忘れたかのように何年もまったく泣かないという人もいます。

多くの大人が泣きたいくらい辛いことがあっても、グッと我慢して泣かないようにしていると思うと切なくなります。

わたしの子ども時代は、泣いて許してもらえるどころか泣くと余計に怒られた経験しかありません。若い頃、パートのお局様からのひどい仕打ちにこみ上げてきた涙を抑え、更衣室に走った記憶があります。二十歳前後の当時でも、「泣くことは恥ずかしい」、「人目を忍んでするもの」、「泣いたら負け」という意識がありました。加えて、感情をストレートに出すこと自体が苦手なわたしは、感情的になっていることを明るみにしてしまうことや周りを困らせることへの抵抗もありました。

4、泣く効果やメリット~50代女性の大人にこそ必要~

泣く代表といえば、幼い子どもです。思いっきり大泣きしたあとのとてもすっきりした顔をしている姿が思い浮かびます。子育ての経験があれば、日常的に泣き疲れて寝てしまう子どもの生態も知っているのではないでしょうか。

大人でもたくさん涙を流して泣いたあと、なんだか洗い流されたようにすっきりした気持ちになった経験が一度や二度ありませんか?

きっと大人になってからの方が涙を流して泣きたいくらいつらい経験をたくさんしているのでは?

涙を流して泣くことには、具体的にはどんな効果やメリットがあるのかを知れば、泣きやすくなるかもしれません。

・こころの浄化(デトックス)

人間は、ストレスを受けるとコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールは、心身へ大きなストレスを受けるとストレスから身を守ろうとして急激に分泌を増やします。コルチゾールは、免疫系・中枢神経系・代謝系など身体の様々な機能に影響を及ぼします。過度の慢性的なストレスは、こころだけでなく、身体にも悪影響を与え続けることになるのです。

そこで、涙の出番です。涙には、心身に悪影響を与えるストレスホルモンを減少させる作用があります。涙を流すことで、こころの浄化(デトックス)をしてくれるのです。

すでに50年以上という人生を振り返ったとき、思い出される数々の嫌な体験も涙で少しずつ洗い流せるかもしれません。

・リラックス効果

自律神経には、交感神経と副交感神経の二種類があります。交感神経が優位になると緊張した状態となり、逆にリラックス状態だと副交感神経が優位になっている状態になります。副交感神経は、俗に休息の神経と呼ばれ、活性化すると血管を広げ脳の血流をよくし、身体をリラックス状態へと導きます。涙を流すことは、副交感神経が働いていて気持ちが落ち着く行為です。つまり、涙を流して泣くことで、リラックスへと導くのです。

眠ることで交感神経から副交感神経へと切り替わりますが、それ以外の唯一の方法が泣くことだとも言われています。もしかしたら、睡眠と同等のリラックス効果が期待できるかもしれません。

・安眠につながる

思いっきり泣いた後には、なんとなく疲れを感じることがあります。いつもより寝付きが良かったり、翌朝の寝起きが良くて熟睡感を感じたりした経験があるのではないでしょうか。多くの場合、泣いた後の疲労感は、すっきりとしていて心地よいと感じられるものです。

また泣くことで、脳を活発に働かせるカギとなる脳内物質であるセロトニンが増えます。セロトニンには、精神の安定や安心感や平常心、頭の回転を良くして直感力を上げるなどの働きがあります。

・鎮痛作用

涙の中には、苦痛を和らげるエンドルフィンという脳内で機能する神経伝達物質ホルモンが含まれています。エンドルフィンの鎮静作用はモルヒネより大きいとも言われていて、痛い時に涙を流すという反応は、納得するばかりです。

・自分のこころを解放できる

カウンセリングという中では、涙を流すことには、大きな意味があると言われています。涙を流すことで、自分の本当の気持ちに気づいたり、自分に対する理解を深めたりできます。そして、少しずつ本当の自分を解放できるようになる人もいます。

6、日常的に泣くことで得られる効果は絶大

普段から自分の気持ちを抑圧しがちな人は、感情を表に出す練習をしたり、我慢しきれないと感じたら、涙を流して泣いて自分を解放させてあげることが必要かもしれません。もちろん、時間や場所、相手などを十分考慮した方が問題は少なくすみます。

涙を流して泣くことは、ストレス解消にとても役立ちます。カラオケや読書などという趣味や散歩やヨガなど健康習慣のひとつに泣くことを加えてみてはいかがでしょう。普段気軽にできる方法は、映画やテレビ、本などで感動の涙を流して泣くことです。特別涙を誘うようなシーンでなくても、長い人生経験から思わぬところで、涙が出てくるかもしれません。

日常生活で涙を流して泣くことを習慣にすると、感情的になっていた気持ちが穏やかになるだけでなく、ものごとが整理されたりしていきます。人によっては、それまでの考え方や価値観が変わってくることもあるでしょう。

7、50代の女性こそ涙を流して泣こう

現代は、物質的には豊かです。インターネットのお陰でコミュニケーションも多様化しました。その反面、人間関係が複雑になり、多くのストレスを抱え込んでしまいやすい傾向です。自分の気持ちを素直に表現することに勇気を必要とする人や自分の本音がよく分からないという人もいます。

そんな社会を生き抜く自分自身の気持ちにフタをしてしまわないよう、時には自分のこころと素直に向き合ってみることが重要です。

とは言っても、忙しい毎日だとなかなか難しいかもしれません。

特に更年期である50代の女性には、いろいろとあります。

そこで、ストレス解消の賢い方法として、涙を流して泣くことがお勧めというわけです。

涙を流して泣くことで、50代女性としてのこれからの生き方を見つめ直す、いいきっかけになるのではないでしょうか。

いつもひとりで完結しないで、人を頼ることも大切ですが、50代の1人の人間であり、女性である、生きているいまの自分のこころの声に耳を傾けてみてください。

~追記~

涙が止まらない、泣いてもすっきりしないなどの場合は、病気が隠れている可能性があります。
まずは、医療機関を受診することをお勧めします。

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