プレッシャーに弱い人こそマイナス感情に目を向けてみる

その努力はほんとうに必要ですか
感情

わたしたちは、強いプレッシャーを感じるとこころが張りつめます。
プレッシャーに弱い人は、常にこころが張りつめている傾向が強く、日頃からびくびくしやすい状態です。プレッシャーに弱いと本当に苦しくて一刻も早くその状況から逃れたいと思います。しかし実際は、もがけばもがくほどネガティブ思考やマイナス感情に襲われて、ストレスは増える一方になります。

今回は、そんな苦しい状態から救ってくれる究極の方法をご紹介します。
人によっては難しいかもしれませんが、気楽にできる自分のこころと向き合う方法です。

強いプレッシャーとマイナス感情

誰でも強いプレッシャーを感じれば、心が張りつめてネガティブ思考になるものです。
強いストレスから自動的に生じる悪い気分というマイナス感情にこころが占領されてしまっている証拠です。

こころの中で大きくなった悪い気分は、こころの中をマイナス感情で粉々にして、まるで風船のように必要以上の大きさにふくらんでいきます。
強いマイナス感情に支配されると強い緊張感を生みます。
思考も身体もぎこちない動きにさせてしまう原因です。
そしてその悪い気分に抵抗しようものなら、さらに反応を強くさせてしまいます。
消えてほしいマイナス感情ほど、わたしたちのこころの中に長く居続けてしまうのです。

マイナス感情を克服する方法とは

強いプレッシャーやマイナスの感情を取り除く方法と緊張感を取り除く方法は、ほぼ同じです。
緊張感を取り除く方法は、できるだけ、こころをゆったりさせることです。
すぐに思い浮かぶのは、お茶を飲んだり、深呼吸をしたり、手に人を書いて飲み込むなどでしょうか。気軽な方法なので、私自身も含め、実際にやっている方も多いはずです。
確かにそれも多少の効果はあります。

しかし、今回ご紹介するのは簡単にいますぐできそうでできなさそうなもう少し難しい方法になります。

 感情のための居場所をつくる

感情は良くも悪くも次から次へと生まれてきて、マイナス感情ほどしぶとく生き残ります。
そこで、本当にマイナス感情を消し去りたいと思うのなら、マイナス感情のための居場所を作ってあげるのです。
感情は、こころの中で生まれて、成長したり、知らぬ間に消えて無くなったりしていきます。
そんな感情のための居場所をこころの中に十分なスペースをとって作ってあげると、不思議とそれ以上には広がっていきません。ストレスも今感じている以上に大きくならなくてすむのです。

プレッシャーを受け不快な気持ちになったとき、わたしたち生きものは緊張します。
具体的には、筋肉が収縮して体をこわばらせた状態で、まるで絞られた雑巾のようにです。

水に濡れた雑巾を強い力で手で絞ったときのことを思い出してみてください。
生地を柔らかくさせていた水分を絞りだされた雑巾は固くなります。
水分をたっぷり含んだ雑巾はとても柔らかくしなやかだったのに・・・です。
そこで今度は手でパンパンと広げます。すると雑巾は、それなりの柔らかさを取り戻します。
こころにも同じような仕組みがあります。こころが強いプレッシャーを受けると、かたく絞られた雑巾と同じ状態になってしまうのです。

次々に湧いてくる思考や感情を無理に外へ絞り出そうとしないで、こころは広げたままです。
こころの中にそのままとどめさせてあげることで、感情は次第に小さくなっていきます。
ポジティブ思考がもてはやされる現代では、マイナスやネガティブになった感情や思考は、こころの外に追い出さなければいけないと思いがちですが、自由にさせてあげるのです。

ただでさえ不快な気持ちになっているのにマイナスの感情をこころから追い出そうとすることは、こころにもっと負荷をかけることになります。

こころも感情もあなた自身なのです。いつもあなたに寄り添って頑張っているのです。

 こころの中を観察するための場所をつくる

自分自身に更なるプレッシャーをかけて、こころにこれ以上の頑張りを要求するのは、酷です。
それよりもこころには、高い所からマイナス感情を観察してもらいましょう。
マイナス感情をながめる役目をしてもらいましょう。
そのためにも感情を観察する場所を作るのです。
プレッシャーがかかったら、すぐに感情を観察する高台にもう1人の自分を案内してあげてください。

頭では合理的に判断しようと思っていても、実際にはどうでもいい思考が絶えまなくやってきます。
何かに集中しようとしてもできないこともあるはずです。
そんなときは、思考の望むままに「来るものは拒まず、去るものは追わず」の精神になりましょう。
注意は向けないでそっとしておきながらも、存在だけ認識します。

大空を飛ぶ鳥のように眺めるだけにするのです。鳥のさえずりについ気を取られても、「気をとられちゃったな…。」くらいにして、やっていた目の前のことにまた注意を戻します。

自分がネガティブ感情に囚われても、もう一人の自分が気づき、何も考えずただ観察します。
わたしたちの感情は、絶えず生まれ、知らぬ間に去っていきます。
こころの気づきとは、その様子を観察する自分自身から得られるものです。

自分にとっての正しい考えは、マイナスの感情でもプラスの感情でもない中で思考する自分のこころから生まれるのです。

プレッシャーに弱い人こそマイナス感情に目を向けてみる~まとめ~

マイナス感情の居場所を作ってあげて、遠くから観察することで、マイナス感情は癒えていきます。
プレッシャーを感じ、マイナス感情のような不快な気持ちに囚われた時なら、いつでもできる方法です。
最初のうちは、簡単なようでいて難しいかもしれません。

しかし、練習すればするほどできるようになっていきます。自然にできるようになったとしても湧き上がってくる感情は変わらないかもしれませんが、それでいいのです。

目的は、あくまでもプレッシャーを減らし、マイナス感情から受ける影響を減らすことになります。どんな感情を持とうともあなたへの影響を小さくできれば成功と言えるのです。

プレッシャーに弱いと悩んでいる時間はもはやもったいないのです。プレッシャーに弱いからこそできる効果絶大な方法を信じてください。

こころの中の動きは、ときに素早く、ときにゆっくりです。
それでも、いずれはすべてがどこかに去っていきます。
緊張を緩め、プレッシャーを解放し、こころが自由に動けるようになることは可能なのです。

自由をとり戻したこころは、エネルギーを無駄に消耗しません。
こころに感謝することができれば、こころはより良い人生の創造にエネルギーを向けてくれることになるでしょう。

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