謝りぐせのなおし方~すぐ謝る人の心理と人間関係~

人間関係

日頃から「ごめんなさい」、「すいません」、「申し訳ありません」という言葉を口癖のように使っている人っていますよね。

(何を隠そうわたしもその1人です。)

人を呼ぶときや頼みごとをするときはまだいいのですが、なにかちょっとでも自分が悪いかも?と感じたときにとりあえず言う人もいます。

低姿勢でいい人っぽいイメージはあるものの、頻繁に謝ってばかりとなると問題かもです。

今回は、すぐ謝る癖がついてしまった人を探ってみました。

謝りぐせのある人の特徴的な心理

素直に謝れる人は尊敬に値する人ですが、謝りぐせになってしまった人は問題を抱えている人が多いようです(そういうわたしもその1人ですが…)。

複雑な心理を抱えているせいで、謝りぐせが身についてしまっています。

◆自己評価が低い

自分を過小評価してしまっています。極端に自己評価が低過ぎる人は、普段から何かの役に立たなければ自分の存在価値がないように感じます。

できていることよりできていないことに、うまくいったことより失敗したことを重要視します。いつでもどこでもどんな相手にも謝るのが癖になると周りからの評価も下がりがちです。

また、周りの評価と自己評価に差がありすぎると謙虚さが嫌味に映ることもあります。

◆真面目過ぎる

つい謝ってしまう人は、誠実で真面目な人の可能性大です。

どんなに小さなことでも悪いことをしたら、ちゃんと謝らなければいけないと考えてしまいます。真面目で細かいところにもよく気が付く人だと謝る回数がやたらと多くなってしまうこともあります。

◆自分を責める癖がある

謝ることで自尊心を傷つけます。

自分を罰する感情(自罰感情)が強い人は、日頃感じる不安や不満・悩み・ストレスなどを自分を罰することで解消しようとします。

自罰行為は、自分のこころを安定させ、不安やストレスから身を守るためのひとつです。

◆完璧主義である

完璧主義な人は、細かいところを気にする繊細な人でもあります。

失敗やトラブルを恐れ、自分のことだけでなく周囲のトラブルにも敏感に反応します。「わたしのせいでは!?」と考えやすい癖もあわせもっているとこころの中で葛藤が起きます。

◆自己犠牲的である

自己犠牲な人は、自分を犠牲にしてまで他人に尽くそうとします。
なので、とりあえず責任を感じる傾向があります。誰かのご機嫌が悪いと「なにかあったのでは?」、「なにかしてあげなければ…」と考え、何も手につかなくなるときもあります。なんにもできない自分のふがいなさについ謝ってしまうのです。

◆怖い環境にいる

絶対抵抗できないような怖い人がいる状況の中では、事を荒立てないための手段としての必然的な謝りぐせです。下手に歯向かって怪我をするくらいなら、とりあえず謝って身を守るしかありません。とはいえ、そこから早く避難することをお勧めします。

謝り癖があると人間関係が悪化する理由

謝りぐせは、心地よい人間関係を築く上には、あまりいい影響を与えません。

理由➀
謝りぐせがついていると「謝ればすむと思っている」と取られ、人からの信用を失っている可能性があります。

理由➁
すぐ謝ることは悪いことでないにしても、やたらと下出に出てペコペコ謝り過ぎると弱々しい印象を持たれます。イラっとさせたり、立場が悪くなることがあります。立場が低いことは、舐められる原因です。見下す人や横暴な態度を取る人が出てきます。

理由➂
自分の頭でなにも考えず、怒られないようにとりあえず謝っておこうでは子どもと同じです。確かにその場をおさめるために言い訳をしないで謝るのは大切です。
しかし、自分の意見を伝えないで、人との衝突や嫌われることを恐れてただ謝るだけでは八方美人と思われるだけになります。怒りを溜めている人を余計にイライラさせる原因です。

理由➃
謝った側は気分がスッキリするかもですが、謝られた側は謝られたことに意識がいき、マイナス感情を生じます。あまり気にしていないことを謝れると謝らせてしまったことに気持ちが向き、多かれ少なかれ罪悪感を抱いてしまう人もいます。

理由➄
すぐ謝ってしまう人の中には、本当は褒められたいと強く願っている人もいます。ちゃんとできていることを周りに認めてほしくてたまらないのです。そのため悪いイメージを持たれる前に謝ってしまおうとします。

自分の都合(罪悪感を早く消したいなど)のために相手を無視した謝り方では、相手の気持ちを逆立てます。

自分を守ろうとしてちょっとしたことに謝られても、いちいちめんどくさい(うざい)と感じられても仕方ありません。

打算というものは、意外と他人にバレるものです。

下手に謝ると、ときには相手に気を使わせる結果になったり、嫌われたりすることがあるということを頭にいれておく必要がありそうです。

謝りぐせは、頑張ってでも早めになおした方が自分や周りのためにはよさようです。

謝りぐせの直し方

人に謝まれることは、間違いや失敗を認めることになるので、自尊心を傷つけることになります。

人によっては勇気ある行為ですが、やみくもに謝るのは、あまり褒められません。癖になっているならなおさらです。

謝りぐせのある人が謝っても謝られた人のこころにはなにも響かないどころか、せっかくの謝罪がイラつかせることになってしまいます。

◇「すいません。」や「ごめんね。」を使っている状況を意識してみる

「いつ」・「どこで」・「だれに」・「どうして」…を意識してみると状況が特定できます。状況が分かれば、直しやすくなります。

たとえば誰かを呼ぶときや何かをお願いするときの枕詞的に使っているときは、使わないようにするか、ほかの言葉に変えればいいわけです。

ありきたりですが、「すいません!」⇒「お願いします。」、「ごめんね。」⇒「ありがとう!」に置き換えていきましょう。

ちなみにわたしの場合は、高圧的な人や苦手な人が不機嫌なとき、自己評価が下がっているときにやたらと「すいません。」を使って謝っていました。

◇過小評価をなおす

自分の評価よりも周りの評価を信じてみましょう。ちょっと天狗くらいの方がちょうどよいかもしれないです。

◇自己評価を上げる

自己評価を上げるには、人と比べないことです。あなたができることやもっているものに目を向けてください。

◇自信をつける 

なんでもいいので、あなたのよいところを見つけてください。良いところがないと思ってしまうなら、なんのとりえもない自分でも「よし!」としましょう。

◇謝るようなことを減らしていく

単純に人を不愉快にすることや失敗をなくせば、謝らなくてもいいはずです。そうはいってもそんなことは無理なので、気を付けていくしかありません。

◇ときには自分の意見を言う

たとえ否定されてもいいので、勇気をもって言いたいことや頭に浮かんだことを上手に伝えましょう。毎回でなくてもずっと謝ってばかりでいるより株が上がります。

【謝りぐせにまつわるちょっと怖い話】

わたしは、ときどき謝ることが口ぐせになっているときがあります。気付くと、謝る必要のないときもなぜか謝っています。自分でも「なんでわたし謝ってんの?」と驚きますが、謝られた方も困るようで黙ってしまいます。

そしてやたらに謝っていると、謝らなければいけないことが続けざまに発生します。その怖い現象にさすがに「これはヤバい!」となって、意識して言わないようにしていき、なんとか謝りぐせを直しています。

すぐ謝るくせを直せば未来は変わる

他人が自分より力をもった価値ある人間に思えているとしたら、それは大きな間違いです。

みんな同じ価値ある人間だということをちゃんと意識できれば、あまり深刻にならずにもっと気楽に考えられるはずです。

明らかに間違ったり、人に迷惑をかけたときは、こころを込めてしっかりと謝らなければいけません。

謝罪には、やってしまったことへの罪の意識と迷惑をかけた人たちへの思いやりが大切です。

自分でコントロールできないことは謝る必要はありません。

謝らなければいけないときは、ちゃんと相手に真摯に謝るのが人としての礼儀であり、人間社会の正しいルールでもあります。

ただし、謝ることはネガティブな思考につながるので、余分に謝ってしまうとマイナスな印象を持たれてしまいます。

(日本は、すぐに謝ってしまう国というイメージを持たれているようです…。)

だからこそ、なんでもかんでも軽々しく謝ることは、人間関係の上で弱みになります。

意味をもったよい謝罪こそが強い大人にさせてくれるものです。

どうせ頭を下げて謝るなら、謝罪の力を上手に使って相手が許してくれる謝り方をしたいですよね。

謝りぐせを直して、ここぞというときにはちゃんと謝れる落ち着いたアラフィフ女性を目指しましょう。

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