タロット占いの詳しい解釈と意味　小アルカナ『カップの６（Ⅵ）』

タロット占い

背景の青空の下には、お城とお城を守る兵士の姿が見えます。

広場には、満開の白い花が一輪ずつ咲いている６個のカップと２人の少女が描かれています。

４個のカップは、カードの前面に横並びです。１個は、Xの文字が刻まれた石の台の上に置かれています。そしてもう１個のカップは、１人の少女が手に持っています。

一見すると、平和な昼下がりのひとコマです。

白い花が咲くカップを前で顔を見合わせる２人の少女は、なにやら嬉しそうに会話をしているようです。

カップを持っている少女は、ブルーのワンピースを着ています。大きくて真っ赤なショールを頭からかぶり、赤いタイツを履いています。彼女より幼いもう１人の少女は、厚着をしていますが、似たような格好です。守られた環境の中にいる２人には、何の心配もありません。愛に包まれ、陽気な毎日を送っています。

タロットカードの『カップの６（Ⅵ）』は、こころが愛情で包まれてあたたかくなる宝物のように光り輝く思い出と子どものように純粋なこころの象徴と言えます。子どもの頃を思い出すことで、あたたかで優しい記憶が胸を満たすことで、こころを癒そうとしているのかもしれません。こころの浄化を暗示しているようでもあります。

小さな喜びにも感謝できるような精神状態になります。
家庭や恋愛に調和が戻る新しいチャンスが訪れます。

～人間関係全般～

古い人間関係が改善します。人間関係のハーモニーを大切にします。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…あたたかな雰囲気の中、純粋に相手のために尽くしたくなります。

パートナーがいない（募集中の）場合…初心に返るようなことが起こるかもしれません。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…相手を思うピュアな気持ちを取り戻します。

仕事面…アットホームな職場で、過去の経験が役立ちそうです。

健康面…精神的には、健やかさを取り戻します。

経済面…昔は良かったなどと思い出にひたりそうです。

目先のことにとらわれ、本当に大切なことを忘れている可能性があります。
よこしまな思いを抱いたり、打算的になっていませんか？
人間関係の基本でもある家族との関係をおろそかにしていませんか？

もし、思い当たる節があるなら、過去からヒントを得たり、初心に戻ったりしたほうが良さそうです。自分を犠牲にする必要はありませんが、周りの人たちに優しさや寛大さをもって接するように心掛けてください。

過去にとらわれ、思い出を美化してしまいます。
子どもっぽい甘えが出てきて、依存的になります。
傷をなめ合おうとしたり、他人任せにしたりして誰かに責任転嫁しようとします。
過去のトラウマ、もしくは栄光にとらわれ、新たな道へ進むことができません。

～人間関係全般～

過去を引きずりがちで、一緒にいても成長できそうにない関係になります。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…お互いのためにならない腐れ縁のような関係です。

パートナーがいない（募集中の）場合…新たな出会いがあっても、過去に執着してしまい、一歩を踏み出せません。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…ただ利用されているように感じ、センチメンタルになりそうです。

仕事面…失敗から学んで、過去を清算してからの再スタートが必要になります。

健康面…甘えが出てしまい、元に戻りそうです。

経済面…過去の教訓は活かされません。

過去を清算できずに他人に依存しています。割り切って考えられないため、終わったことばかり思い出して前を向くことができません。否定的な考えから、目標を見失い成長できない状態に陥っています。

いつまでも感傷に浸るのは、時間の無駄です。誰かに依存したり、思い出に浸るのはほどほどにしましょう。ある程度の時間は必要なのかもしれませんが、過去は過去だと諦めてください。過去はいい思い出に変え、新しい出会いに目を向けましょう。

タロットカードの『カップの６（Ⅵ）』の色調は、全体からあたたかさが感じられます。しかし、同時に感傷も呼びおこされるはずです。その甘酸っぱさとがあいまって、なんとも言えない平和な優しさを醸し出しています。

裏表のないシンプルな明るさは、『カップの６（Ⅵ）』の特徴です。その汚れていない様子は、ただ無邪気に慈しむことを意味します。過去にどんな経験をしようとも素直に受け入れ、前向きにとらえようとすることがこころの浄化につながっていくことを示唆してくれているのかしれません。わたしたちに過去の経験から何を得て、どのように活かすべきかを問いかけているようにも思える『カップの６（Ⅵ）』は、意外にも深い意味を持っているのです。