タロット占いの詳しい解釈と意味 小アルカナ『ペンタクルスの6(Ⅵ)』

タロット占い

6枚のペンタクルスと3人の男性が描かれたライダーウェイト版小アルカナ『ペンタクルスの6(Ⅵ)』には、どんな意味が隠されているのでしょうか。

タロットカードの『ペンタクルスの6(Ⅵ)』を詳しく読み解いていきます。

タロットカード『ペンタクルスの6(Ⅵ)』説明と解釈

背景は、薄い灰色です。遠くには、緑豊かな木々とお城に波らしきものが見えます。
3人の男性がいるのは、お城の頂上のようです。

3人のまん中に堂々と立つ男性は、白色と青色のストライプのチェニックに赤い帽子・赤いローブ・赤いベルト・赤いタイツ、灰色のブーツを身に着けています。見るからに裕福そうな情熱にあふれた権力者です。彼は、右手の6枚のコインを男性に分け与えています。左手には天秤を持っています。慈善の心を持った人物のようです。

2人の男性は、権力者の両側で膝まつきながら彼を見上げています。
右側の男性は、オレンジ色の帽子に山吹色のローブを羽織り、権力者からおこぼれを頂戴しようと両手を広げています。そして、その手に4枚のコインが落とされようとしています。

左側の男性は、青色のローブを羽織り、広げた左手を前に出しています。ローブの四角い小さなポケットからは、何か赤いものが顔をのぞかせています。

わずかな(6枚の)コインを権力者から1人の男性が受け取ろうとしている傍らで、同じように分け与えてもらおうと待っている男性の姿は、いかにも貧しそうです。

彼らの頭上には、合計6枚のペンタクルスが描かれています。

正義の象徴である天秤をもつ男性は、与えるあるいは与えないという判断の権限を持っています。恵んでもらおうと待っている2人の支配者と言えます。

『ペンタクルスの6(Ⅵ)』には、支配と服従、頂点に立つものと底辺で生きるものが描かれています。テーマは、力をもっているものともっていないもの、与えることと与えられる(受け取る)こと、そしてその関係性になります。

『ペンタクルスの6(Ⅵ)』正位置が出たときの意味

・投資が成功します。
・他人を援助します。
・必要なものを得ます。
・助言します。
・精神的に満たされます。
・知識を得ます。
・力をつけます。
・借金を払います。

【その他のキーワード】
・資産・分ける・お返し・プレゼント・ギブアンドテイク・救済・支配

『ペンタクルスの6(Ⅵ)』正位置の具体的なリーディング例

誰かに何かしてあげたいという気持ちがふつふつと湧いたり、相手があなたになにかしらの行動を起こそうと考えています。どちらにしても善意に満ちた状態です。

~人間関係全般~
善い人達に恵まれます。

パートナー(恋人や夫)がいる場合…リアルに相思相愛を感じられます。プレゼントがあるかもしれません。

パートナーがいない(募集中の)場合…もしかしたら、告白されるかもです。

こころに思う(片思いの)人がいる場合…お付き合いできるかは他のカード次第ですが、
気持ちを受けとめてもらえそうです。

仕事面…仕事も仲間との関係性もうまくいきます。

健康面…精神的に余裕があり、バランスが取れます。

経済面…経済観念がしっかりします。投資は成功しそうです。

『ペンタクルスの6(Ⅵ)』正位置対策や解決策(アドバイス)

自分の方が上だからと威張ってしまうと自分の首を絞めることになります。
世のため、人のため、そして自分のためにも寛大になりましょう。
ものごとが順調に運んでいても、思いやりと謙虚な気持ちを忘れないことが大切です。
表面だけの損得に縛られないで、いろんな角度からものごとを見るようにしてください。

『ペンタクルスの6(Ⅵ)』逆位置が出たときの意味

・不相応な報酬を手にします。
・不公平な配分になります。
・金銭問題が起こります。
・つり合いが取れません。
・手を伸ばし過ぎます。
・契約時には注意が必要です。
・どん欲になります。
・支配欲が高まります。

【その他のキーワード】
・差別・弾圧・利己的・独り占め・えこひいき

『ペンタクルスの6(Ⅵ)』逆位置の具体的なリーディング例

思ったようにいきません。相手を自分の思い通りにしようとしたり、計算ずくで行動をしても見返りはあまり期待できません。
好意がある人を束縛したいという気持ちが芽生えそうです。

~人間関係全般~
損得で考えたり、マウントをとることで関係性をはかろうとします。裏表のある関係になります。

パートナー(恋人や夫)がいる場合…愛情をものや行為ではかろうとします。嘘で塗り固められた仮面夫婦のようです。

パートナーがいない(募集中の)場合…出会いがあっても、見せかけだけの関係で終わります。

こころに思う(片思いの)人がいる場合…対等な関係になれず、期待は裏切られます。

仕事面…頑張っても良い評価や報酬につながりません。ブラック企業に縁があります。

健康面…不健康に太ったり、瘦せたりしそうです。

経済面…期待を裏切られ、わずかな収入しか手にできません。湯水のごとくお金を使って、収支のバランスが崩れます。

『ペンタクルスの6(Ⅵ)』逆位置対策や解決策(アドバイス)

誰かを冷たくあしらったり、相手によって態度を変えたりしてはいけないと思っている人は多いはずです。でも現実には、どうでしょう。身に覚えがある人が多いのではないでしょうか。円満な人間関係には、多少の計算が必要ですが、見返りを期待した見せかけの善意は、見抜かれます。特に日常的に裏表がある人は、人間性を疑われるので、信用されません。

ものごとを自分の思い通りにしたいという気持ちは、誰の心にも存在しますが、円満な人間関係は築きたかったら、できるだけ自我を抑えたほうが身のためです。

タロットカード『ペンタクルスの6(Ⅵ)』意味まとめ

相反するものごとは、簡単には割り切れないことが多くあります。たとえば、困った人を助けてあげた側のつもりが、相手の「ありがとう」という感謝の言葉に救われて勇気が出ることがあります。長い人生を生きている大の大人が、無邪気な子どもに人としての生き方を教わることもあります。

『ペンタクルスの6(Ⅵ)』は、経済的なバランスや貧困に対する救済という意味を持ちますが、同時にあらゆる人間同士の力関係をも表します。分かりやすい絵柄のようでいて、実は深い意味を持つカードなのです。
もしずるい方法で利益を得られても、正当な対価を支払うのが世の常だということは肝に銘じておいた方がよさそうです。

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