開き直りの精神が苦しい人生を楽にする

意識

理想に強迫観念はいらない

多くの人は、幸せになりたくて、理想の自分を描くものです。

誰もがうらやむ理想の姿を追い求め、それが現実になったなら、どれほど嬉しいだろうと思います。

そして、毎日が充実して楽しい人生を送ることになったら、どんなに幸せだろうと思うのです。

近年は、資格取得ブームです。

あなたも理想の自分に近づくために仕事などの本業以外に頑張っているものがあるのではないでしょうか。

定番のダイエットを始め、習い事や資格取得の勉強、最近では筋トレに励み自己啓発にはまる女性も増えてきました。

様々なことにチャレンジし、忙しい毎日を送ることで、充実感のある人生を送ることができることは、確かに素晴らしいことです。

しかし、現実には理想にとりつかれ、「やらなきゃならない」という脅迫観念にとらわれているとしたら、それは本当に理想の状態なのでしょうか?

人にはそれぞれ事情がある

一方、毎日何もせず、ただ何となく過ごして一日が終わってしまう人のほうが実際には多いと思います。

その中には、頑張っているとは言えない人がいます。

それどころか怠けているとしか見えない人もいるでしょう。

でも実は病気だったり、悩み事があって動けなくなっている人かもしれません。

人それぞれ何かしらの事情を抱え、今の生き方になっています。

何かをするにしてもしないにしても、また周囲からどう見えたとしても、自分の人生を精一杯生きていることは、まぎれもない事実なのです。

その努力はほんとうに必要ですか

もしあなたが今の自分に不満を抱えて毎日を過ごしているとしたら、楽しい人生とは遠い場所で生きていることになります。

さらに無理矢理、理想の自分を描き、もがいたりあがいたりして頑張って生きているのであれば、苦しい人生になってしまっているかもしれません。

人によっては、度を越した努力は自分を苦しめる原因になります。

せっかくの努力もうまくいかなかったとき、あなたにはねかえってくる心理的なダメージは、むしろ大きいものになってしまうのです。

努力によって理想の自分に変わろうとすることは、反対側から見れば、今の自分を受け入れていないということです。

それは、あなたが自分の持っているものに目を向けず、足りないものに感心を寄せることで自分に無駄な努力を強いているのかもしれません。

望む結果を期待して努力すればするほど、足りないものにもっと意識がいき、苦しむ自分を嫌いになっていくことになります。

苦しいのであれば、変わるための努力なんてしなくていいとわたしは考えます。

努力をしても結局いいことがないのなら、そのままのあなたでいいではありませんか。

それでも「何もしないなんて考えられない」、「じっとしているなんて無理」だと考える人もいると思います。

そんな努力好きには、そのままのあなたを受け入れることを第一にすることから始めましょう。

「ちょっと調子悪いかも?」と感じたら休み、

「まだ大丈夫!」、

「この調子ならいけそう!」、

「できない自分もOK!」、

弱音を吐きながらでいいので、自分を励まして自分を大好きになるような努力がお勧めです。

他者が認めてくれなくても、無能扱いされても、自分のこころの中の自分応援団は意外と無敵で頼れる存在になります。

その頑張りは、結果がどうあれ、苦しいあなたにとってきっと価値ある努力になるはずです。

その努力はほんとうに必要ですか

ゆとりをもって対応する

無理な努力は、すればするほど幸福度が下がるというデータがあります。

自分が好きな人は、今の自分に満足しているので、無理な努力をする必要がありません。

今の自分が本当に大好きだったら、無理に変わりたいとは思わないはずです。

もしあなたが努力すればするほど苦しくなり、自分を嫌いになるようなら、その努力はあなたに向いていません。

とりあえず、今すぐやめましょう。

努力が報われるものなのかをよく見極めることです。

苦痛なことはもちろん、

「なんとなく合わない」、

「なんかダメな気がする」

などの気持ちが生じたら、期間を決めて続けるか、少し距離を置いてみるのもいいかもしれません。

しばらくしてまたやりたくなったらやればいいのです。

一生懸命に頑張っている姿は、尊いものです。

しかし、脅迫的な頑張りより「苦手なことは、得意な人に任せよう!」というゆとりをもった柔軟な気持ちこそあなたの前向きなエネルギーになります。

前向きに開き直ってみる

前向きに開き直る

わたし自身も、若い頃は水を飲んでも太る(正確にはむくみがひどくなる)タイプで、世間の流行に振り回され、いろいろなダイエットに挑戦した経験があります。

どれも続かず、当然結果も出ず、太い体だけではなく自分に対しての嫌悪感が増す一方になりました。

それでもあきらめきれず、定期的にダイエットを繰り返し、ストレスを解消するためにドカ食いに走るという負のループに陥りました。

気がつくとほぼ過食症という苦しい状態で、頭の中は、「痩せたい!でも食べたい!」の攻めぎあいです。

その後、「食べたいんだから」と過食を受け入れ、開き直ると少しずつ過食症状は改善していきました。

マイナス感情に引っ張られ、理想を無理やり追いかけ続けることは、心と体を病むことと隣り合わせになります。

一方、プラス感情からの前向きな開き直りは、道が大きく開かれ、あなたを変える意外な近道になる可能性を秘めています。

いますぐ、前向きに開き直ってみましょう。

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