タロットカードの『星』説明と解釈
明るい青空に本来夜空に輝くはずの星が大きく描かれています。これは、星たちが暗闇を明るく照らし、青空に変えるほど強い光を放っている証拠です。
星は、８つの角を持つ八芒星の形をしています。左には４個、右には３個の白い星が並び、中央にはひときわ大きな星が輝いています。
４という数字は、火・水・土・風の四大元素とバランスや安定の父性を表します。３は、発展や創造性と母性を表す数字です。
もし７個の星を太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星とするなら、その真ん中でひときわ大きく輝く星は、希望の星になります。８個の星は、無限のパワーの象徴です。
また8個の八芒星は金星でもあります。金星は、明け方と夕方しか観測できませんが、太陽と月に次いで明るい星です。俗に明け方に見えると”明けの明星”、夕方に見えると”宵の明星”と呼ばれています。
真ん中で黄金色の太陽をイメージさせる大きな星は、わたしたち誰もが内に秘める霊的な力の象徴です。
左側の奥には、欲望への情熱を表す山が見えます。
右側の小高い丘の頂上の樹木には、今にも飛び立ちそうな鳥がとまっています。樹木は、生命の樹です。鳥は、聖獣のトキであり、その姿は古代エジプトで知恵を司る神のトートを表します。トート神は、夜間の地上を守る役割をしています。
大きく輝く星の下には、一糸もまとわない金髪女性が両手に持つみずがめで液体を注ぐ様子が描かれています。
全裸は、汚れを知らない純粋さの象徴です。
右手は泉に左手は大地にそれぞれ液体を注いでいるようにも見えますが、泉から液体をすくい、大地に注いでいるようにも見えます。
左足は膝を曲げ地面についていますが、節制のカードで水に沈んでいた右足は水面に乗っています。
地上に流れでた液体は、視覚・嗅覚・味覚・触覚・聴覚（目・鼻・口・耳・肌）の五感へと別れていき、精神的な面へも影響を与えています。
２つの水差しは、黄道十二星座のみずがめ座の象徴です。
みずがめ座は、風のエレメントに属し、博愛主義と創造的な力で美を作り上げます。
液体は、泉に満々と水をたたえさせ、地上に草花を生い茂らせています。その様子は、明らかにわたしたちの生活に欠かせない水です。
また彼女の永遠の若さと美しさを保つ働きをする細胞レベルのエネルギーでもあります。
そして２つの水差しから流れ出る尽きることのない液体は、生きているわたしたちの内側から流れ出てくる顕在意識と潜在意識です。
なんにせよ、高い次元の力を物語っています。
わたしたち生き物にとって生命の源である水を司る人間の姿をした彼女は、創造主の化身に間違いないでしょう。
目を閉じた彼女の表情からは、一心さがうかがわれます。わたしたちは、無心に何かに集中したとき思わぬ力を発揮することがあります。彼女も顕在意識を忘れ、潜在意識を開花させようとしているのかもしれません。
古来から実践されている瞑想や座禅も似たような現象を起こします。
人間は普段感じている意識から離れた時、隠れていた意識が現れるものです。その意識は潜在意識と呼ばれ、真実が明らかにされたり、新たな創造性が生まれたりします。
それは、夜空に輝く星を眺めるとこころが洗われるような気持ちになり、前向きな希望が湧いてくるのに似ています。
『星』の正位置が出たときの意味
『星』の正位置の具体的なリーディング例
『星』の正位置の対策や解決策（アドバイス）
『星』の逆位置が出たときの意味
『星』の逆位置の具体的なリーディング例
『星』の逆位置の対策や解決策（アドバイス）
タロットカード『星』意味まとめ
