タロット占いの詳しい解釈と意味　小アルカナ『ソードの９（Ⅸ）』

タロット占い

背景の真っ黒な壁には、整然と9本のソードが横に掛けられています。

木製のベッドの側面には、2人の戦いのシーンが彫られ、右側の戦士が左側の戦士を倒しています。戦いに敗れて犠牲になった戦士の家族は、深い悲しみを感じることになるでしょう。

ベッドの上にいるのは、白い夜着を身に着けた白髪の女性です。悪い夢を見て飛び起きたときのように、上半身を起こし、両手で顔をおおっています。下半身には、12星座が描かれた青色と赤い薔薇が描かれた黄色の市松模様の布団が掛けられています。

寝床にいる女性は、負の感情に襲われてまるで人生の終わりのような雰囲気です。悪い夢を見た後のようにまるで呪われているような自分の人生に失望しています。

彼女の期待は、運命のいたずらによってはかなくも砕け散りました。
彼女も愛する人を失くしたのかもしれないし、あるいは加害者の立場なのかもしれません。

被害者であっても加害者であっても、彼女は嘆き苦しんでいます。
恐怖と悲しみ・不安・孤独・罪の意識・切ない気持ちなどが彼女を追い詰めているのは確かです。精神的な苦痛によって悶々としてしまいます。

過去の行いに強い後悔が頭に浮かび、自分を責め続け、引きこもります。
人から非難されることで、プライドがずたずたになり、精神的な混乱を招きます。

～人間関係全般～

気持ちがふさいでしまい、気もそぞろになります。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…別れの瀬戸際に立ちそうです。自分を責めて後悔します。

パートナーがいない（募集中の）場合…よい出会いがあっても失敗して後悔の嵐に襲われそうです。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…相手を失いたくないという思いでいっぱいになります。

仕事面…神経をすり減らすようなことが起こります。

健康面…ノイローゼ気味になり、不眠症になりそうです。

経済面…やってしまったことを後悔します。

強いショックを受けるようなことがあれば、普通に「何がいけなかったのか？」と原因を突き止めようとするものです。また、罪の意識で自己嫌悪に陥るのも仕方のないことです。失って初めてその大切さに気づいたり、悔やんでも悔やみきれないことは、人間ならば誰にでもあるものです。ただ、いつまでも後悔していては何も解決しません。気持ちの整理をつけるのは、少しずつでも客観的になっていく必要があります。

今からでも遅くないので、前向きに行動したり、目の前の幸せに気づける人を目指しましょう。たとえ眠れない夜が続いたとしても、夜明けは必ずくることを信じてください。あともう少しの辛抱です。

時間と信念が悪い状態から救ってくれそうです。
悪い状況の現実から目を背け、問題と向き合おうとしません。
人のせいにしたり、なかったことにしたりして、自分を守ろうと必死になります。

～人間関係全般～

こころに余裕が持てず、傷つけあうような関係です。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…相手に不信感を抱きます。

パートナーがいない（募集中の）場合…孤独感から自分を憐れみそうです。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…なかなか実らない恋にもがきます。

仕事面…実際に失敗したり、被害妄想などに悩まされるかもしれません。

健康面…気分が上向けば、体調不良も改善に向かいます。

経済面…現実から目を背けることで、悪化します。

苦しい状態から自分を守ろうとして、自分のことを棚に上げたり、攻撃的になってしまうことは誰にでもあることです。しかし、それでは本当の意味での問題解決には至りません。苦しくても冷静になる努力をしましょう。目の前の現実をしっかりと見て、今後のあなたの身の振り方を考えてみてください。悲観的な妄想よりもよっぽど建設的です。冷静になれば、きっと前向きな考えも浮かんできます。

『ソードの９（Ⅸ）』は、苦しい状況の中、こころが負の感情に占領されて悶々と悩む様子を表しています。

過ぎ去ったことを後悔したり、未来を不安に思う気持ちになることは仕方のないことですが、答えの出ないことをいつまでも思い悩んでいては時間の無駄になるだけです。

暗い雰囲気のカードでも、まったく希望がないわけではありません。暗闇という状態だからこそ、強い意志が重要になりますが、困難を前向きに受け止めることができれば、夜明けが近くなる可能性はあります。まずは、最善の選択ができるように感情を落ち着かせ、こころに明かりを灯すことです。