タロット占いの詳しい解釈と意味　小アルカナ『ソードの１０（Ⅹ）』

１０本のソードが刺さった男性が描かれたライダーウェイト版小アルカナ『ソードの１０（Ⅹ）』には、どんな意味が隠されているのでしょうか。

タロットカードの『ソードの１０（Ⅹ）』を詳しく読み解いていきます。

背景は、夜明けのようです。遠くに見える山の向こうから昇ってこようとする太陽の光で、闇に包まれていた空が明るくなってきた朝をイメージさせます。

地上には、男性が倒れています。彼は、白いシャツを身に着け、腰から下には赤い布がかかっています。
首から背中・下半身にかけて、１０本のソード（剣）が突き刺さっています。

ソード（剣）でめった刺しにされた様子は、すべてにおいての不運と絶望的で瀕死の状態であることを暗示しています。

それにしても１０本も刺されるとは、どんな状況なのでしょう。自らが身を投げ犠牲になっただけでなく、過度な被害者意識が隠されているのかもしれません。

彼は、完全なる破滅の状態に陥っていますが、明るくなってきている方角に顔を向けています。こちらからはその表情は分かりませんが、希望が見えているようです。

現実を受け入れ、明るい未来を信じることで、新しい世界を手に入れようとしています。
一度死んだことで、生まれ変わろうとしているのです。
人によっては、人生の岐路になるかもしれません。

・計画が失敗します。

・災難にあいます。

・苦しみのどん底になります。

・陰で中傷されます。

・変化が起こります。

・悪い結果で終わります。

・最悪の状況から抜け出せます。

・自分の無力さを実感します。

・誰かの犠牲になります。

・一から出直すことになりそうです。

・本気を試されます。

・すべてを受け入れた状態になります。

【その他のキーワード】

・苦痛・悲しみ・敗北・災難・挫折・損失・障害・裏切り・被害者・検査・注射・自己憐憫

ある状況が完全な終わりを迎えます。最悪ともいえることを経験し、自分の弱さや置かれた状況をすべて受け入れた状態です。
諦めや悟りの境地とも言えます。しかし受け入れることで、次の段階へと進めるでしょう。

～人間関係全般～

ケンカをしても付き合っていけるような関係になれます。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…相手のすべてを受け入れられるような関係になります。

パートナーがいない（募集中の）場合…気持ちに変化が起こり、前向きになれます。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…苦しい片思いにひと区切りつけます。

仕事面…失敗を素直に反省できれば、最悪の状態を脱します。

健康面…検査や注射をする必要があり、体調は最悪の状態かもしれません。

経済面…経済状態はどん底ですが、自分の気持ち次第で抜け出せます。

困難な状況に追い込まれて、いくら考えても気分を変えるキッカケが掴めず、自分は悪くないと犠牲者を演じてしまいそうです。

これ以上悪い状態にはならないし、じっとしていても時間が解決してくれます。もう少し時間を要しますが、明るい未来を期待して、心機一転生まれ変わる準備をしていきましょう。

・希望が戻ります。

・天の助けがあります。

・一時的ですが、状況が好転します。

・悲劇のヒロインを演じます。

・興奮状態に陥ります。

【その他のキーワード】

・自信・充足

自分にとって都合のいいように考えてしまい、都合の悪いことを受け入れるこころの準備が整っていません。その結果、また妄想の世界から抜け出せていないようです。

～人間関係全般～

良いところを見せようと取り繕ったり、社交辞令を使ったりして、本音でお付き合いができません。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…勝手に期待をしただけなのに裏切られたような気持ちを持ってしまいます。独りよがりが度を超すと過ちを犯しそうです。

パートナーがいない（募集中の）場合…恋愛運がないと落ち込みます。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…叶わぬ思いに打ちひしがれます。

仕事面…ミスを認めることができずに失敗を繰り返します。

健康面…ちょっとしたことでも、大げさに騒ぎ立てそうです。

経済面…問題の核心を避け、ごまかそうとします。

小さなことを大げさにとらえたり、過剰な自己陶酔にひたってしまう精神状態です。自分を悪くないと思いたい気持ちは分かりますが、自分以外に責任を押し付けても何の解決にもなりません。あなたを救う方法は、人を責めることではなく、人を信じるこころです。

悲劇のヒロインに終止符を打って、かわいそうなわたしから抜け出す努力をしてください。
少しずつでも、正常な自分を取り戻していきましょう。

タロットカード『ソードの１０（Ⅹ）』は、一見すると絶望感が頭をよぎる不吉なカードです。しかし、暗い空の向こう側は晴れわたってきていて夜明けを迎えているということは、明るい兆しが見え始めてくる状態と言えます。

今はどん底にいて再起不能に思えても、現実を受け入れることで、見えてくることがあります。もし希望を見つけることができれば、明るい未来を手に入れることが可能になります。
それは、この先に進むのか、まだこの場所に留まるのか、現状の受け入れ具合によっても変わるものです。

明るい未来や希望を手にしたければ、自分の抱えている苦悩とどう向き合えばいいのか、自分の気持ちを冷静に見つめ直す必要があります。
ものごとの明るい側面に目を向けられるよう、残った力を振り絞ってでも立ち上がってください。