タロット占いの詳しい解釈と意味　小アルカナ『ペンタクルスのＱＵＥＥＮ（クイーン）』

豪華な玉座に腰かける女王が描かれたライダーウェイト版小アルカナ『ペンタクルスのＱＵＥＥＮ（クイーン）』には、どんな意味が隠されているのでしょうか。

タロットカードの『ペンタクルスのＱＵＥＥＮ（クイーン）』を詳しく読み解いていきます。

遠くには、黄色の空・左右に広がる青い山脈・豊かな川の流れ・生い茂る草花・・・と背景には豊かな自然が広がっています。

森の中にいる女王は、地にしっかりと足を着いた状態で、玉座に腰掛けています。

豪華な玉座には、ザクロややぎ・子ども（天使）などが刻まれています。

女王を囲むようにアーチ状になった枝には、たくさんの葉がつき、赤い薔薇が咲き誇っています。

足元の土壌には、様々な植物が生えています。その中をウサギが飛び跳ねています。

豊かな自然、咲き誇る花々、そしてウサギは、どれも豊かな実りの象徴です。

女王は、白いブラウスに真っ赤なドレスを身に着けています。頭には、赤い羽根を広げた鳥のような飾りがついた黄金の冠をかぶっています。頭から足元までは、緑色の大きな布がベールのように垂れさがっています。

女王は、膝の上にのせた大きなペンタクルスを両手で抱え、穏やかな表情で見つめています。

彼女は、大地の恵みを受け、満たされています。
豊かな自然の中で、穏やかな表情を浮かべるペンタクルスの女王は、母なる大地のような存在です。誰かのために自分の力を尽くすことを喜びとします。それがこころによい影響をし、寛大さやこころの強さを生み出しています。

・情緒的に成熟しています。

・快適な状態です。

・分別があります。

・精神的に安定しています。

・自然を愛しています。

・強い母性を持っています。

・信頼できます。

・安定した運気です。

・家族関係が良好です。

・目指していたことが形になります。

【その他のキーワード】

・寛容・良識的・実践的・平等・援助・安全・堅実・聡明・合理的・高尚・現実的・創造性・常識的・共有

【キャラクター（人物像）】

自然に親しみ、注意深く保守的です。
気配り上手な上、人を育てるのも上手な良妻賢母タイプのビジネスウーマンです。

時間がかかっても地道にやり遂げようとします。人のためになりたいと思います。

～人間関係全般～
困ったときに助け合える関係になれます。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…穏やかな愛情関係で結ばれています。未婚の場合でも結婚につながるような関係性です。

パートナーがいない（募集中の）場合…精神的に充実しています。出会いを期待して準備していきましょう。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…相手のためになることをしたいと思います。

仕事面…職場仲間と良好な関係を築け、快適な職場環境です。

健康面…健康に恵まれますが、ストレスは、自然や動植物に触れて解消しましょう。

経済面…安定します。

寛容さが裏目に出て、うまくいかないときは、見直しが必要になります。準備を万端にしたり、知識や教養を補ったりしてください。

また、よく気が利く優しい人柄がひがまれる原因になることもあるので、気をつけましょう。

・心と経済が不安定です。

・強い依存心があります。

・自立できません。

・意見がはっきりしません。

・責任転嫁します。

・望んだ結果を得られません。

・弱い自分を受け入れられません。

・要領がつかめません。

・追い詰められます。

・進歩がありません。

【その他のキーワード】

・不器用・庶民派・ルーズ・退屈

【キャラクター（人物像）】

精神的に不安定で、意志が弱く、優柔不断です。精神的にも経済的にも自立することができないので、誰かに頼ろうとします。

なんでも受け入れることがマイナスになっています。相手に一方的に尽くすばかりで、甘やかしすぎです。このままでは、相手はあなたに依存して、お互いがダメな方向に向かいそうです。
不器用すぎると周りを苛立たせる原因になるかもしれません。

～人間関係全般～

文句や愚痴ばかりになったり、一方的な会話になったりして、お互い成長できない関係です。

パートナー（恋人や夫）がいる場合…愛情を注いでも無駄になりそうです。浮気の可能性があります。

パートナーがいない（募集中の）場合…出会いがあっても、都合のいい関係に終わります。

こころに思う（片思いの）人がいる場合…気持ちが伝わらず、なんの発展もありません。

仕事面…要領が悪く、無駄に忙しい状態です。

健康面…だらしない生活のせいで、体調はよくありません。

経済面…必要なところにはせこいわりに、見栄を張って無駄な出費をしそうです。

なんでも「許そう」・「受け入れよう」とすることは、寛大に見えますが、ただ嫌われたくないとなると問題です。優しさと弱さ、優しさと甘やかしは、似ているようでまったく別物です。ちゃんと自分の本音と向き合いましょう。

ものごとがうまくいかない原因は、間違ったやり方の可能性があります。根本から見直し、変えていきましょう。

自分を追い込み過ぎはよくありませんが、必要以上に甘やかさないことも大切です。

寛容さとは、「度量が大きく、思いやりがあり、人をむやみに責めないこと（出典：goo国語事典）」です。まさにこころの余裕です。こころに余裕があれば、人に優しくすることはもちろん、自分の弱さを受け入れ、自分をいじめないですみます。

『ペンタクルスのＱＵＥＥＮ（クイーン）』は、母のようにゆったりとした包容力で、すべてを包み込む器の大きさを感じさせる女性です。

彼女は、聖母様や観音様のようにすべてを受け入れています。慈しむこころこそが、目には見えない富や幸せにつながっていくことを私たちに教えてくれているのです。