他人に振り回される疲れやすい繊細な人の自分の思い通りに生きたいを叶える方法

感情

あなたは、「今、どうしたい?」と聞かれてはっきり答えられますか。

他人に期待された生き方をしている人は、対人関係が他人軸なので、はっきり答えられないかもしれません。他人軸とは、自分の気持ちを裏切り、世間や他人に意識を向け、行動や考え方の基準が世間や周囲の人によって変わる生き方です。 人の目が気になってしょうがないのです。

また、HSPと言われたり繊細すぎる人たちは、情報量が多すぎて今の自分に意識を向けることに慣れていないので、即座に答えられないかもしれません。

人生の最後を迎えた人達が死ぬ前に後悔することのひとつに、「他人に期待された生き方ではなく、自分らしく生きればよかった。」というものがあります。人は、普段から周囲に意識を向け、様子を伺いながら何かしらを感じ取るものですが、世間や周りに大きく影響されてしまう人がいます。実際、HSPでなくても自分の思い通りに生きている人の割合は、少ないようです。人生が後半に入っても、自分らしく生きていけたら後悔がひとつ減りますね。

➀いつも周りの顔色が気になる?

人間関係がうまくいかないからと、いくらコミュニケーション能力を高める本を読んだところで、問題は解決しません。HSPとして長年慣れ親しんだものは、テクニックだけではなんとかならないからです。特に普通の人より繊細すぎる場合は、常に周りの顔色を伺い、自分の気持ちより他人の気持ちを優先してきた傾向にあります。自分を含めた様々な発言や行動が周囲からどう見えるかばかりを気にします。言動の基準が自分ではなく、いつも他人なのです。

繊細すぎると自分の気持ちは脇に置き、他人の気持ちに寄り添おうとします。しかし、世の中にはいろんな人たちがいます。相手が1人ならまだしも、社会に出れば不特定多数の人たちと関わることになります。結局、振り回され、人一倍疲れ切ってしまうのです。

振り回されたり、相手の事ばかり考えているということに、気が付くことから始めてください。「なおそう」と思うのではなく、まずは、今の自分を見つめるだけでいいのです。

➁「あなたはどうしたいの?」と聞かれると困る?

自分の意見は言わず、終始無難な答えを探してしまう癖があると困ってしまう人は、自分自身を生きることができていません。

中でも敏感すぎる人は、自分のことより周りの人達に意識がいっているので、常にこころここにあらずで、自分のこころは空っぽ同然なのです。下手なことを言って、悪い印象を持たれてしまうのが怖いと強い不安に襲われることがあります。正解を探して必要以上にプレッシャーを感じてしまい、頭が真っ白になってしまうこともあります。いつも他人を気にする(というか感じ取れる)あまり、自分の考えを表現することが苦手になってしまうのです。まさに他人軸そのものです。

➂自分にダメだしすることが癖になってる?

なにかにつけ自分にダメ出しするとネガティブ思考から抜け出せなくなります。他人軸で生きているといつも他人と自分を比較する癖もついていきます。あの人と比べると自分はなんてダメなんだろうとダメな部分が浮き彫りになり、落ち込むことになります。

そんなことを繰り返していけば、自分を嫌いになっていくのもしかたありません。他人と比較して自分にダメだしばかりでは、落ち込みやすくもなります。そしてますます自分が嫌いになっていくという負のスパイラルに陥っていくのです。そもそも一般論は他人軸です。HSPだからこそ、「しなければいけない」を減らしていきましょう。

➃自分の本当に好きなものがわからない?

他人軸で生きていると答えを外に求める傾向があります。自分の中に正解を見つけられないのです。ただでさえ繊細(HSP)なのに自分の気持ちを押し殺して生きているので、本当に好きなものが分からなくなります。恋愛や結婚にしても相手の気持ちを優先してしまい、自分の本音には目を向けない傾向があります。

まずは、こころの底からこみ上げてくる素直な気持ちをちゃんと受け止めてあげてください。はじめはうまくいかなくても、続けていけば自然と自分の気持ちに意識を向けられるようになります。個人主義がもてはやされるようになっても、いまだに必要以上の協調性を求められる世の中では自分を見失いがちですが、本当の自分を取り戻すチャンスです。

➄いつも「嫌われないためにどうしたらいいのか?」と考える?

考えすぎて行動できなくなる理由には、「嫌われたくない。」、「失敗したくない。」、「失望されたくない。」、否定されたくない。」、「悪口を言われたくない。」という恐れがあるのではないでしょうか。その恐れを回避したくて、いろいろと考えてしまうのが癖になっているのです。でも、他人の期待には100%応えられるわけがないので、どんなに考えても正解がわからず、疲れてしまいます。有効な安全策を知りたくて「どうすればいいのか?」と考えることは悪いことではありませんが、他人に嫌われたくないという恐れが強すぎると問題になります。

繊細すぎる人(HSP)は、いつもビクビクして、振りまわされがちです。また他人に迷惑をかけてはいけないという思いが強すぎたり、争いごとを避けようとするとどうしても他人軸になります。意識していなくても自分さえ我慢すればいいという思いは、「優しい」、「真面目」、「責任感がある」という周りからの評価につながるものです。でも自己犠牲で勝ち取ったものになります。

➅なにかあるとすぐに自分のせいだと思ってしまう?

罪悪感は、自分で自分を追い込み、自分自身のこころを傷つける感情です。
一般論や他人軸で自分を評価、ダメ度を勝手に判断した挙句、「自分はなんてダメな人間なんだ。」という感情を持ち続けるとろくなことはありません。自分は悪い人間だから、罰せられる必要があるという思い込みを生み出し、常に自分を傷つけることになります。

罪悪感は、自分を傷つけるような思考や行動をさせます。たとえば、本当は自分もやりたくないと思っていても、人が嫌がる仕事を引き受けて一生懸命頑張ったりして、ツラい状況を自ら引き受けてしまうのです。もっとも自分の本音にうといので、そういった気持ちに気が付いていないことがあります。自分を罰するために無意識にあらゆる苦悩を1人で抱え込んでしまうのです。家族の問題も1人で責任を背負いこもうとして、周りに頼ることができません。その上、他人の問題も引き受けてしまい、いつもいっぱいっぱいになってしまっているのです。それなのに、そこから逃げ出すことを自分に許そうとしないのです。

~繊細すぎても自分らしく楽に生きたいなら~

わたしは、物心ついたときから1人で過ごすことが多く、人に頼りたくても頼れない環境にいました。また「人に迷惑を掛けてはいけない。」、「人に嫌われてはいけない。」という思いも強くありました。元々の内向的な性格との相乗効果で、自分の気持ちを気軽に伝えることもできずに、気が付くといろんな問題を1人で背負いこむことが多くなっていました。

わたしのように円満な人間関係を取り繕うために、自分の気持ちを押し殺して周りを優先することが癖になってしまっている人は、多く存在します。よく言えば大人な人たちです。

しかし、いつも自分以外を優先にしてしまう生き方は、自分らしさとは真逆の生き方と言えます。

HSPでも自分らしく生きるためには、自分に意識を向けることから始まります。HSPでも自分軸で生きられるようになると人生が一気に変わりだします。世の中がモノクロからカラーに変わったように感じる人もいるかもしれません。

残りの人生は、他人ではなく自分自身に意識を向け、徐々に繊細すぎる自分を許し、繊細すぎる自分を愛する作業に取り組んでいきませんか。

自分軸で生きられるようになると、他の誰でもない繊細すぎる自分のHSPらしい人生を生きているという実感が湧いてきます。毎日がイキイキしてきたり、何かにチャレンジしたいという衝動が湧いてくるかもしれません。動き出してたくてウズウズしたら、世間の目や年齢はもちろんのこと、繊細すぎるとかHSPなんて気にしないで、自分の思うように行動するチャンスに変えていってください。

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